小休憩
名前の件は皆んな揃った時に決めた。名前は純菜命名の【キャンピン】になった。グカー抜いただけの、何の捻りも面白みも無い名前である
「お前の案よりマシだ!」
メガモに怒鳴られ、皆んなに同意された。悲しい……
そして、次の街へ! 街に行く途中の山道で綺麗な泉を発見。今日はそこで野営する事になった。まだ、日が高かったのでコルネリア様とメガ萌、ジィジ、純菜は水着に着替えて水浴びして遊んでいる。
そして、私と師匠は組手中だ。何故なら、水着は露出度が高く、黒い方の紋様が見える可能性がある為、控えているのだ。師匠は水着を着なくても見えてるけど……
因みにコルネリア様の首には白い紋様が付いているのだが、肌が白い為、目立たない。
「アイツら組手好きだな」
「しょっちゅう、しとるのぉ」
「師弟だからな」
「カーディナリスに弟子が居たのが驚きです」
皆、言いたい様に言っている。聞こえてるからな!
「どうした?」
「なんでも有りません」
「そうか、なら続けるぞ」
私は師匠との組手を続けた。暫くして休憩がてら、メガ萌作のお昼を取っている時に師匠に問われた
「悩んでいる様だが、どうした?」
師匠には私が何か悩んでいる様に見えるらしい。悩み? なんか有ったかな?
「今では無い。崖から落ちた時と久遠と対峙した時だ」
「あぁ……」
崖から落ちた時は人を殺めてしまった事を悩んで居た。しかし、殺めたものは仕方ない! っと思い開き直って居たのだ。敵は人間なのだから、これから先だって殺める事が有るだろう。一々、グジグジしてられない!
久遠と対峙した時は自身の性別に付いて悩んでいたな……どうでも、よくなったけど
「別に大丈夫ですよ。ただ、女って厄介だな、弱いなって思ってただけです。男女差で負けて腹が立ってたと言うか……」
「……男女差を言い訳にするのは弱いからだ。それ以上に強くなれば差など感じ無い。それに、男は確かに体力も力も有るが、女のお前には柔軟性がある。武器は有るんだ。次は勝て」
「そうですね、私は弱いです。だから、差が無くなるくらいに強くなってみせます! そして師匠も超えます」
「あぁ」
師匠が笑った!! 私が宣言すると師匠が笑ってくれた。かなり貴重だ!
「そ、それよりも……厄介な事に久遠に気に入った! って言われて名前覚えられたんですけど……」
「久遠は強い女が好みだからな」
「好み……」
六花ってメンバーの好み把握してるの? 何で師匠が久遠の好み知ってるの? 謎なんだけど。友達なのか?
私が悶々としていると、コルネリア様の端末がプルプルっと音を立て始めた。電話だ。それに気づいたコルネリア様が端末を手に取り、
「……お久しぶりです。スタニスラスお兄様」
「「「……⁉︎」」」
師匠と、少し離れた場所に居たメガ萌と純菜の、城に居た組が反応した。訳が分からないのが私とジィジの部外者組だ。
「誰です?」
私が師匠に問うと
「第2王子【スタニスラス=ナルシッシス=ショーバレヒナー】王子だ。今は第3王子が王になったから王子ではないがな」
第2王子、来たーー! 何事⁉︎
会話を続けるコルネリア様。私は再度師匠に問いかける
「どんな人なんです?」
「……愚鈍」
「それだけです?」
「膨よかで、自分の事しか考えて居ない、酷い王子だ」
言いたい放題な師匠。何か有ったのか? それは、近くに寄って来たメガ萌と純菜が教えてくれた
「スタニスラス様は優勢な方に着く、狡い思考の持ち主なんだ。現王と争った時はコルネリア様やソフィア様の方に着いたが、不利になると寝返って現王側に着いた」
「現王に着いても邪神が降臨したら、あの人は生きて行けないのにな」
成る程……裏切り者からの電話なのか……だから、城に居た組は反応したのね
「だから! リンドヴァルを連れて行けない理由は? それが分からないのに同意出来ない!」
何やら電話越しに白熱している様子。師匠の名前が出ているが?
「ならば行きません。えぇ……それも呑めません! ……切れた」
電話を終えたコルネリア様がコチラにやって来て電話の話をしてくれた
「2番目のお兄様から逢えないか? っと連絡が来た。リンドヴァルは置いて、私の滞在している屋敷で話をしようと言われてな……リンドヴァルを置いて来いの時点で可笑しいが、あの人が話をしようっと言って来る時点で大分可笑しい。怪しんでくれと言っている様なものだ」
憤慨しているコルネリア様。ちょっと可愛い
「ならば屋敷の前までなら、リンドヴァルを連れて来ても良いっと言われたが、それも可笑しいので呑めないと言えばキレられて電話を切られた」
とっても厄介そうな王子だな……あ、もう王子じゃないのか。だったらコルネリア様も姫様じゃないな。だったら何て言うの? 誰か教えて!




