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砦に潜入!

 

 その後、爺さん用にちょっと良いベッドマット買ったら終わり。


「ジィジ……本当に此処で寝るの?」

「阿多棒よ!」


 爺さんの寝る場所は、なんと運転席の上のロフトみたいなスペースだった。こんな所で寝るの?


「儂は運転席が部屋なんじゃ! 誰に何を言われ様とな!」


 分かりました、もういいです。




 キャンピングカーのメンテをしている時に気が付いた。周りにはキャンピングカーが多くある。もしかして旅人なか?


「今時、旅をする者は多いんだ。キャンピングカー専用の駐車場も補給場所も有る」


 近くに居たメガ萌が教えてくれた。最近は旅ブームが到来しており、街にはキャンピングカー専用の駐車場も補給場所も多数有るらしい。此処にも有り、水の補給等出来る様になっている



『続いてのニュースです』


 キャンピングカー内にはテレビがあり、各地の番組が見られる仕様になっている。私達は夕食を囲いながら、ニュース番組を見ていた。


『逃走中のソフィア様が捕まり、砦に連行されました。王は近々、ソフィア様に刑の執行を命じるそうです』

「お姉様⁉︎」


 まさかのソフィア様、捕まった⁉︎ 嘘だろ?


 因みに生き残った王族は王に謀反を企てたとして現在指名手配中だ


「ソフィア様が居なければ、白の在り方が分からない……」

「姫様……」


 ソフィア様が捕まった砦は直ぐ近くらしいが、中には六花の1人や花弦が居り、救出は難しいだろう


「リンドヴァル……勝算はいくつだ?」

「10にも満たないでしょう」


 コルネリア様は師匠に救出出来るか問うたが結果はほぼ無理。


「それでも、助けに行って欲しい。僕達は隠れているから2人で行って来てくれ。頼む……お姉様が殺されてしまう」


 私もメンバー入りしたんだけど……絶対に無理だ。敵がウヨウヨ居る砦に2人で忍び込んで、ソフィア様を探せなんて無茶にも程がある


「……私の役目は貴方を守る事。そう前王に申し付けられています。ソフィア様では……」

「頼む! 姉様を助けてくれ」


 縋るコルネリア様。それを無下に出来ない師匠は溜息を吐き、


「佳月、行くぞ」

「巻き込まれた!!」


 嘘だーー!! 無理だーー!!


 しかし慈悲などなかった……





 只今、砦ナウ


 砦の近くまでキャンピングカーで来て、途中から徒歩で来た。非戦闘員組は近くの安全そうな場所でジィジの殊技で隠れて待機中だ


「師匠……無事侵入出来ましたけど……どうします? 何処にソフィア様がいらっしゃるか分からないんですけど……」


 こんな計画無しの侵入で良いのだろうか?


「……兎に角、行くぞ」


 私達は見つからない様に先に進む。


「メインコンピュータの部屋が有りますね。そこから、監視カメラ等で内部を確認しては?」

「そうだな」


 部屋に入り、中に居た兵士を説得 (物理)し、黙って (眠って)もらう。優しい兵士さんだなー (棒読み)


「師匠、此処です。此処にソフィア様が居ます」


 機械音痴の師匠に変わり、私がパソコンを触りソフィア様の居所を探った。


「行くぞ」

「はーい」


 コソ泥になった気分である……



 ソフィア様の独房に誰にも見つからずにたどり着いた。しかし、独房の前には兵が数人いる。此処からは戦闘必須だろう


「俺が行く。お前は後だ」

「イエッサー」


 師匠が兵の前に躍り出て、一気に数名を熨した。コレで、問題ナッシング。私は兵のポケットからキーを取り出し中に入る。師匠は外の見張りだ


「リンドヴァル? それに貴女は」

「おぉ……噂通り美しい」


 めっちゃ美人! 私、今なら配管工になれる気がする。クッ◯からピー◯姫を救い出してみせる!!


 私はソフィア様に付いている手枷と足枷を取るべく、鍵穴を探す。鍵は無いのでピッキングする予定だ。


「おい、早くしろ。花弦だ」

「マジですか……」


 慌ててピッキングしようとするが、頑丈でなかなか外れない


「チッ……あ゛っ⁉︎」


 ……? うん? 師匠が舌打ちの後に『あ゛っ⁉︎』って言ったけど何か……


「ちょっと師匠⁉︎ アンタ何してくれてるんだ! 閉まったんだけど! 扉閉まった!」

「すまん……どう開けたら良いんだ?」

「この機械音痴がーー!!」


 あろう事か師匠は何かのボタンを押したらしく扉を閉めて来た。そして機械音痴の師匠は扉を開けられない。私諸共閉じ込めやがった!


「クソッ! 敵だ。少し待て」


 出られない私を放置して、何処かに行っただと……


「大丈夫?」

「大丈夫じゃないです」


 崩れ落ちた私にソフィア様が気遣ってくれた。目には同情の色が見える。師匠ェ……

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