戦闘要員2人、非戦闘要員3人
「師匠……今、2人でもキツイのにもう1人増えたら……」
「言うな」
私と師匠は途方に暮れる。それもその筈、コルネリア様で手一杯だったのに1人増えて更に1人増えるなんて……非戦闘員3名に対して戦闘員2人はちょっとキツくないか?
その間にもコルネリア様は目の前のお爺と話している。
「なので我々はお兄様の野望を阻止すべく、旅をしているのだ」
「凄いのぉ!! これぞ勇者一行だ! よし! 乗ったぞお姫様!」
同行が決まってしまった……というか、宝具の事はそんな簡単に話しても良い内容なのか?
「儂は【クレマチス=パンタネッリ】じゃ! 宜しく頼むぞ!」
非戦闘員が1人増えました
これからは目の前のキャンピングカーで旅をする事になる。しかし、このキャンピングカーで5人は少し手狭なのでは?
「舐めるでないわ! 旅仕様のキャンピングカーは凄いぞ!」
中に入るとあら不思議。広々としたリビング、奥には8つもの部屋に浴室、トイレが付いた豪華な車だった
「どう考えても外観と中の広さが合わないんだけど……」
「キャンピングカーなんて、こんなもんだ。魔法で中を湾曲させて空間を作るなんて簡単だ」
外はボロい感じの車だが、中は豪華な部屋になっている、この車でこれから旅をするらしい。
「機械のメンテが終わり次第行くぞ」
「私、機械弄るの得意なので手伝うよ」
私が爺さんを手伝っている間、師匠は街に偵察兼買い物に残る2人は室内でお留守番である
「お前さん、なかなか使えるのぅ」
「まぁね。私の父が船の修理する仕事に就いてて、何度か手伝った事があるんだよ」
「成る程のぅ……」
駄弁りながら弄っていると師匠が帰還。
「街には兵が居た。あそこは無理だ」
だろうね。あの道を進まないとなれば行く場所は限られてくる。その場所を虱潰しに調べたら私達に当たるだろう
「なら、海を越えた先の街に行くと良いぞ。まず追っ手は船を抑えているじゃろ。だから、移動手段が無いと思い先の街には兵が居らん筈じゃ」
「成る程な」
という訳で、海を越えた先の街に向かう事に。そこでお金を換金して部屋を充実される為、家具を買う予定だ
「出発じゃ!」
このカーなかなか凄い。本当に水陸両用車で尚且つ潜水艦にもなる仕様だ。この爺さん只者じゃない
プスンッ……
あ、エンジン止まった……
何とか先の街に着いた……
「先ずは換金して来い。それからだ」
「師匠が行かないと私が行けば盗品扱いになるんですけど……」
「俺は此処から離れられない」
お爺、メガ萌、コルネリア様の乗るキャンピングカーは師匠が護衛。私の影の中に大量に入っている物資を師匠に預ける事は出来ない為、私が赴くしかない。1人は護衛に残らないとならない為、私は1人で泣く泣く換金しに行く事に
「無理無理。ウチに盗品持ち込まないでくれよ。帰っらないと兵を呼ぶよ!」
「ウィークトゥスが持ち込むモノなんて盗品以外無いだろ!」
「帰れ帰れ!」
何処に行っても盗品扱い。腹が立つな……コレは盗品じゃないのに!
「あー。ウチに盗品を持ち込まないでくれるかな?」
最後に寄った場所でも撃沈。持っていた物を仕方なく影の中に仕舞おうと殊技を使うと……
「あ、アンタ……殊技使えるのか?」
店の爺さんが怯えた目を向けて来た。その目は真っ直ぐに私の目を見ている。目……あぁ。殊技を使うと目が光るから、それで判断したのか
「使えますよ」
「だってアンタ、ウィークトゥス……」
「あー……手を抜いて取ったんだ。そうすれば格下なのに皆んな私を見下して笑うだろ? それが面白くってさぁ……」
私は自分が思う悪どい顔をしてみせる。こういう時は師匠に出来るだけ相手を見下した様な顔をして、こう言えって言われていたので実践してみる。側から見たら、めちゃくちゃ性格悪いヤツだなぁ
「も、申し訳ございません! 今すぐ換金致します!」
効果覿面だった。ちょっと複雑だ
何はともあれ無事に換金し終えた。コレで誇って師匠の元に戻れるな。札束になっていたが別に黒い事した訳では無いからな!
因みに世界の通貨は【ウペル】な
食品を買い、自分用のベッドと師匠用のベッドを買って全部影に仕舞い、キャンピングカーに戻る
「師匠ー! 戻りました」
「あぁ」
私に割り振られた部屋にベッドを置き、師匠の部屋にもベッドを置いて、買って来た食品を冷蔵庫の中に入れる。保存の利くものは倉庫として使っている部屋に纏めて置いておく。
「では、行って来ます」
今度はメガ萌とコルネリア様を連れてお出かけ。私の影の中に2人の買った物を入れて車まで戻る。車に戻れば部屋に入り影から家具等を取り出して設置。影に入れているので、家具を運ぶ人員も要らないし、台車も要らないし、部屋に入れる時に扉等に引っ掛かる心配がなくてとても便利だ。
私、便利じゃね?




