6話 ダンジョン強化
僕が召喚したいと思っているモンスターは、死霊の騎士というモンスターだ。
本来召喚出来るモンスターはCランクまでで、Bランク以上のモンスターはガチャで出すしかないんだけど、冥界の女王を召喚した後から魔物召喚のリストに追加されていたのだ。
ただ、流石にBランクともなるとかなり高い。Eランクのスケルトンの場合、1匹10DPとかなりリーズナブルな価格になっているが、死霊の騎士は1体500DPもする。召喚門を作ろうと思ったら5000DPも必要になってしまう。
僕の持っているDPを全部使ってもたった4体しか召喚出来ないし、たった4体でカバーできるほど階層は狭くない。なんたって大き目の街がすっぽり全部入るぐらいの大きさがあるからね。
てことで、とりあえず1体だけ召喚してみて役に立ちそうなら召喚門の設置も考えてみようと思う。
てことで召喚を発動すると、黒い粒子が集まってきて、1つの形を作る。
そして出来上がった死霊の騎士は、骨の体からしてスケルトン系のモンスターだと思うんだけど、スケルトンとは見た目が全然違った。
死霊の騎士は、黒い骨の体に美しくも禍々しい青紫色の炎を纏って、古いながらも上質な武具をもったスケルトンだった。
死霊の騎士は僕を見ると、剣を置いて跪く。
おお!スゴイ騎士っぽい!名前に騎士って入ってるだけあって、性格も騎士っぽくなっているのかもしれない。そんでもってステータスは...
名前 :未設定
種族 :死霊の騎士(Bランク)
属性 :【屍】【剣士】【悪】
レベル :30
ステータス:物理攻撃A+ 魔法攻撃C 物理耐久A 魔法耐久B+ 俊敏B 特殊A+
スキル :【騎士道】【冥界剣術】【偽物の命】
スキルに騎士道とか剣術とかあるし、ステータスも前衛寄りのバランスタイプ、流石騎士。
とりあえず、二階層の入口に配備しておこう。ここなら二階層に入る時に絶対に遭遇するはずだから、そこまで侵入者が来たら絶対戦うだろう。
次は、二階層である死都にオプションの死者の国を付ける。これは、アンデッドモンスターの弱点である浄化を無効化する効果がある。
死霊の騎士はスキル【偽物の命】で、HPが0になっても浄化されなければ一定時間で復活するから、これで実質死霊の騎士は不死身になったわけだ。
あ、流石に復活するための体が粉々にされたりしたら復活出来ないだろうけどね。
ちなみに、なんでボス部屋に付けなかったかって言うと、冥界の女王は浄化が効かないらしいんだよね。アンデッド系の最大の、というかほとんど唯一の弱点を克服しているとか、流石Sランクといったところだね。
残りDPは...まあ、貯金しておこうか。溜めておけばいざという時に役に立つと思うしね。