1話 最初の仲間
あの頭痛がしてからしばらくして、もう痛みは無くなった。
あの痛みと引き換えに僕の頭の中に叩き込まれた情報は、以下の通り。
・この世界は中世ヨーロッパほどの文明だが、魔法という独自の技術で地球とは違った文明が出来上がってい る。
・この世界において、ダンジョンとは危険な物であると同時に大切な資源でもある。
・ダンジョンの最深部には【コア】と呼ばれる水晶球があり、コレを壊されるとダンジョンが崩壊して、僕も 死ぬ。
・ダンジョンマスターはDPを消費してダンジョンを改造したり、モンスターを作っ たり出来る。
・このDPは侵入者を殺したり撃退することで手に入る。
他にもモンスターとかダンジョンの作り方とかが分かった。
ダンジョンの機能の一つメニューを発動すると、こんな半透明のウィンドが出てくる。
【迷宮情報】 【階層追加】 【魔物召喚】
・名前 :未設定 ・洞窟:100DP ・スケルトン系(E~C)
・外装 :洞窟 ・草原:100DP ・ゾンビ系 (E~C)
・階層 :一階層(洞窟) ・砂漠:150DP ・ゴースト系 (D~C)
・魔物 :無し ・池 :150DP
・ギミック:無し ・迷宮:200DP
etc...
【ギミック追加】 【ガチャ】 【その他】
・宝箱系 ・ブロンズガチャ:100DP ・所持DP :1000DP
・扉系 ・シルバーガチャ:1000DP ・ダンジョン:未開放
・罠系 ・ゴールドガチャ:10000DP
・部屋系 ・ボーナスガチャ:チケット×1
まさにゲームだね。しっかしたった1000DPでどうするか...とりあえず、ボーナスガチャが一回まわせるっぽいから、回してから考えるか。ということでボーナスガチャをタップしてみる。
すると、地面に魔法陣が浮かんで、虹色に輝く。
光が消えると、そこにいたのは、ボロボロのゴスロリを着た銀髪の美少女だった、それも100人いれば100が見とれるであろう程の。
ただ、その絹のような肌には病的に白く、アメジストのような目からは一切の生気が感じられない。それでもなお、彼女には人を引き付けて離さない魅力があった。人でないが故の、人外の魅力が。
「初めマして、貴方ガ私のマスター?」
「そうだ、僕が君を召喚した。僕に力を貸してくれないかな?」
「マスターが、それを望むなら。」
「早速で悪いけど、君の種族を教えてくれないかな?」
「分かったワ、私は冥界の女王。不死者の頂点にシて、死者と病を操る、世界にも数体しか居ナいSランクの一角よ。」
それを聞いて僕は急いで彼女のステータスを見る。
名前 :未設定
種族 :冥界の女王(Sランク)
属性 :【屍】【神】【悪】
レベル :100
ステータス:物理攻撃B+ 魔法攻撃S 物理耐久B 魔法耐久A 俊敏C 特殊S+
スキル :【漆黒の衣】【死の魔眼】【悪夢の再来】【死と病の支配者】
流石最高ランクであるSランクのモンスター、ステータスは高水準でスキルも強い。
次はダンジョンを創る訳だけど、彼女を中心にダンジョンを創るべきだろうね。
ちなみに、ボーナスガチャの排出率は、Sランク2割 Aランク8割で、ダンジョンマスターの属性に合った魔物が排出されます。
以上、どうでもいい設定でした。