15話 襲撃の準備
アイリスとファントムナイトのレベルを変更しました。
「マスター、どうかしたのですか?」
ん?ああ、少し考え込んでしまったな。
「そうだな...DPっていうのは、侵入者を殺すと手に入って、僕はそれを使ってダンジョンを作っているんだ。」
「要は侵入者が来ればいいという訳ですか?」
「まあ、そうなるな。」
「そうですね...ダンジョンのモンスターの一部に街を襲撃させてはどうでしょう?そうすれば人間もここを無視できないはずです。」
そんな事をしたら、人間と敵対しないか?いや、ダンジョンなんて作ってるんだから人間と敵対することは分かっていたことか。
最悪敵対しても、ダンジョンを上手く使えば人間と徹底抗戦することも出来るだろうし。よし、やってみようじゃないか。
「いいね、やってみよう。」
「お役に立ててよかったです。」
それじゃあ早速、街襲撃部隊の編制をするか。
とりあえず、ゾンビ、スケルトン、レイスで構成するのが妥当だろうな、あれならどうせすぐ補充されるから失っても痛くない。とりあえず、レッサーリッチに相談してみよう。
「一階層ごとのモンスターの数はどうなっている?」
「一階層ニゾンビ5000、スケルトン5000、レイス3000程デゴザイマス。」
それが五階層も在るから、実質これの5倍もいることになるから、そんなにモンスターがいたのか。驚きだな。
「一階層分のモンスターを動かすなら、どれぐらいかかる?」
「スグニデモ、可能デゴザイマス。」
「分かった、そのモンスター達で一番近くの街を襲撃してくれ。指揮官はお前がやってくれ。」
「了解イタシマシタ。見事攻メ落トシテゴ覧ニ入レマショウ。」
「もし勝てなさそうなら、お前だけでも帰還しろよ。」
「了解イタシマシタ、ソレデハ行ッテマイリマス。」
さてさて、街はアンデッドの大群に対してどんな対応を取るのかな?逆にレッサーリッチはどうやってあの街を攻め落とすつもりなのかな?
これはちょっと観戦するのも面白いかもな。あの街には勇者もいるし、攻め落とすのは無理だろうけど、もしかしたら面白い物が見れるかもしれないな。
真面目な事を言うと、勇者の実力や街の防衛戦力を見るいい機会だろうな。
これで大打撃、とはいかないまでも有効打になるようなら、今度は波状攻撃でも仕掛けてみるのもいいかもな。
逆にこれで全く痛手を与えられない様なら、何か工夫を考える必要があるだろうな。
どちらにせよ、この襲撃で街の戦力はある程度分かるだろ。
それじゃあ、アイリスを誘って観戦にでも行こうかな?
「アイリス、襲撃の観戦にでも行こうじゃないか。」
「はい、楽しみですね、マスター。」