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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

銀河帝国戦記~銀河帝国の逆襲~というタイトルの映画のトルーパーが寝返って反乱軍に参加する

俺は銀河乃翔平(ぎんがの・しょうへい)。訳あって、悪の帝国である銀河帝国のトルーパーとして、最強兵器デス・スターの防衛にあたっていた。




遠い昔の銀河系…。


『銀河帝国戦記』第1作では、最強兵器デス・スターを用いて全てを破壊し尽くそうとした銀河帝国が、逆にそのデス・スターを反乱軍によって破壊され、敗北を喫したという内容だった。


デス・スターを破壊された後、俺たちは飛空(ひくう)戦艦デストロイヤーで、命からがら逃れた。


どうやらこの件を、銀河帝国の本国の惑星に伝えに行くようだ。




しかし俺は、これ以上帝国軍のトルーパーとして仕えるということに対して、嫌悪感をいだくようになっていた。


理不尽な命令に、それでも従わなければならない。


そういえば、忠義のためなら命も捨てるという考えがある。


要するに、『お国のために死んでこい』という考え。


忠義のために命を投げ出すことは、少しも惜しくはない、ということだ。


しかし俺は、そんな考え方に嫌気がさしていた。


もしも忠義を捨てるか、命を捨てるか、と言われたら、忠義を捨てる方を選ぶかもしれない。


この言葉の意味わかる?


忠義を捨ててでも、守りたいものがあるから、というのは、理由にはならないのだろうか。


忠義や大義のためではなく、もっと短絡的な理由で命を投げ出すようなやつもいる。


考えた末、俺はある決断をした。




「ダークナイト様!大変です!トルーパーが1人、脱走しました!」


「何!?トルーパーが1人脱走しただと!?」


その脱走したトルーパーというのが、他ならぬこの俺、銀河乃翔平(ぎんがの・しょうへい)だ。


銀河帝国の本国の惑星に到着する前に、脱走を試みた。


そしてまんまと、脱出することに成功し、反乱軍の拠点となる惑星を目指した。


反乱軍の拠点の惑星は、タトゥーンというらしい。


宇宙をさまよい、ようやくそれらしき惑星を見つけて、命からがら逃れた。


やれやれ、ひとまず助かった…。


ついこないだまで、銀河帝国のトルーパーとして仕え、任務に参加して、ダークナイトの命令の通りに敵を殺し、人々を苦しめてきた。


それが嫌になったからといって今度は、反乱軍に鞍替えか、それはずいぶんとムシのいい話だな、と世間からは思われるかもしれない。


しかし、それ以外に適切な方法が思い付かなかったんだ、言い訳と受け取られても仕方がない。


そして反乱軍に鞍替えすることが、俺にとって、せめてもの罪滅ぼしになると思ったのも、また事実だ。



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