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家族 

 母さんと父さんに、家族の一員して連れて来られたポンニャン。

 二人の住んでいるのは、小さなアパートだった。

 母さんと父さんは、二人で仲良く暮らしているのたが……

 そしてこの部屋にも、くちが命を宿していた。

 それも、スマホ以外に二つも!

───────────────────────

 僕たちがここにきて、どれくらいかな?

 ボクたちが、ここにきて……どれくらいだろう。

 いま、僕たちは「お仕事」をしている。

 母さんを二人で、守っている。

 

 母さん「ふんふんふん」


 母さん、なんだか、うれしそう。

 うんうん

 

 母さん「ポンニャン、あったかーい」


 僕たちのこと、ほめてる。

 うん、ボクたち、うれしい。

 ワーイ

 ワーイ

 

 ???『くち人間ひとに使われて、なんぼだからな』


 そうだね……

 そうだね……クマさん!


 クマ 『クマさんか……まあ、クマのぬいぐるみなんとけどさ』

 

 ねえ、クマさん。

 なんで、母さん、うれしそうなの?


 クマ 『なんでも、友達がくるとか』


 ともだち?

 ともだち?


 クマ 『気の合う仲間のことさ』


 なかまではダメなの?

 ダメなの?


 クマ 『実は俺もよくわからん。ただ、母さんはうれしそうだ。なあ、エアコン先生』


エアコン『そうだね。ポンニャン、今日もお仕事かい』


 うん、母さんが使ってくれる。

 母さん、すき!

 エアコン先生は、今はおやすみ?

 おやすみ?


エアコン『ワタシは、夏の暑い時にしか使われないからなぁ。冬は少しだけだし、春秋は使われない』


 クマ 『今は秋ですからね』


 人間ひとは、時間という流れの中で……

 季節という流れをもっている。  

 人間ひとは、時間の流れを……

 季節と言葉にして生きている。


 ピンポーン


 母さん「あっ、はーい」


 ともだち?

 たぶん、ともだちだよ。


エアコン『……母さん、また落ち込む』


 え?

 え?


 クマ 『そうか……』


 クマとエアコン先生は……

 何かを知っている。


 母さん『いらっしゃい』

 

 母さんがだれか、入れた。

 ともだち、かな?


エアコン『そう、女友達さ』


 へえー

 へえー


 母さん「お腹大丈夫?」


 大きなおなか!

 あき、より大きなおなか!


 母さん「……ううん、気にしないで、さっ上がって!」


 気にしないで?

 何を?


エアコン『ポンニャン、人間ひとの宿しを教えてあげようか?』


 うん、教えて!

 どうして、寂しくするのか教えて!


 母さん「さっ、ポンニャン、お疲れさま」

 

 お部屋に戻された。

 クマとエアコン先生と、同じ部屋!

───────────────────────

 第八話

 

 知ってはいけない、たいせつな仕事!


 人間ひとは二つのタイプがいる。


 「おとこ」

 「おんな」


 そうそう。

 だけど、新しい命を宿すのは……


 おんな


 これは、絶対だ。

 おとこは宿せない。


 「じゃあ、なぜおとこはいるの?」

 「つくれないなら、おとこはいらなくない?」

 

 おとこも実は、大切な仕事がある。

 これをしないと、命を宿せない。

 

 「どんな、しごと」

 「どんな、しごと」


 ごめん、ポンニャン、知らないんだ。

 

 「しらないの!」

 「でも、たいせつなんでしょ!」


 実は、この大切な仕事について、人間ひとのガードがすごくて話してくれない。

 そして、簡単に見せてくれない。

 だけど、それは……


 くちもわからない大切なこと


 だから、人間ひとは、隠すんだ。

 ワタシ達、くち人間ひとは違う。

 当たり前だな。

 命が動くモノと、動かない命のモノ、つながることはない。

 

 「このガードがあるから」

 「命を宿す」


 そう、ワタシはそう思う。


───────────────────────

エアコン『ごめんね、ポンニャン、教えるといいながら、うまく言えずに』


 ありがとうエアコン先生……

 人間ひとの宿すはむずかしい。

 なぜなら……

 人間ひとが、みせないから。

 

エアコン『そう言うことです』


 だって、クマ!

 だって……。


 クマ 『……』


 クマ?

 どうしたの?


 クマ 『なんでも、ない!……そうか、むずかしいか』


エアコン『わるいな、クマ』


 クマ 『いいって、気にしない……ぉぇぁ、ぃっぇぅぇどぉ……』


 ?

 ?


エアコン『何か?』


 クマ 『べっ、別に』


 母さん「あと、どれくらい?」

 女友達「一ヶ月後、もうそろそろ」

 母さん「どっち?」

 女友達「女の子……ごめんね」

 母さん「何が?」

 女友達「……なんでもない……」

 

 女友達、あやまった。

 ごめんねって!

 おかしな、様子……

 そうだ、ポン太、「いたずら」だ。

 なるほど!


 クマ 『あそこの本棚の本、落ち掛けてる』


 よし、何冊か……

 おとそう


 ……………


 《えーい》


 バサバサバサバサ!


 女友達「きゃ!」


 せいこうだ

 うまくいった。

 傷みはまだない。

 母さん、本の前に来た、

 あたふた……

 片付けてる。


 母さん「ごめんなさい、でも、なんで?」

 女友達「しっかり、収めてなかったからじゃない?」

 母さん「ホントに、ごめん!……っあ」

 女友達「どうしたの?」

 母さん「ほら、私とアンタの昔よ。懐かしい……」

 女友達「あっ、ホント!」


 二人が本棚の所で、うれしそう。

 なつかしい……は、うれしいことなんだろうか?

 

エアコン『そうだよ』

 

 クマ 『そう言うこと!』


エアコン『ポンニャン』


 なに?

 エアコン先生。


エアコン『母さんは、新しい命をなかなか宿せないんだ。だから、そのことを気にしている』


 クマ 『俺も、それはよくわかる。母さん、かわいそうだ』


エアコン『私達は、母さんに新しい命が宿ることを願っている』


 クマ 『ポンニャンも、願ってくれるか?』


 そうだったんだ。

 わかったよ。

 ポン太もお願いする。

 ニャン太もする。


 母さん「ねぇ、信じたら、願い事って叶うかな?」

 女友達「うん、叶うよ。心配しない!

 うわあ、私達若いよ」

 母さん「ホント、こんな時期もあったんだ」


                   つづく


 クマ 『そうそう、さっきの文字だけど、おれはしってるけど……だからね。

 母さんと父さんの寝る部屋に何回か、おじゃましましたから……』

 

                  つづく





 

 


 


  

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