父さんと医師、後に看護師
病院、じいちゃんが通ういつもの場所で。
父さんと医師が、神妙な顔をしていた。
それはじいちゃんの、砂時計の砂の残量がわかったからだ。 その様子を点滴台が、様子を窺っていた。
医者の後ろには、お薬の国のメイドさんもいる。
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医師 「アナタのお父さんの余命ですが、良くて半年です」
父さん「そうですか」
良し 「クスリの量を増やせば、もう少し延命は出来ます」
父さん「生きる屍みたいになるんですよね」
医師 「はい」
久しぶりの点滴台だ。
覚えてる?
……へ? バカなことを言ってるな?
バカなことしてないぞ。
まさか、今の儀式かい。
雰囲気を考えろ?
……いや儀式だよ。
確かに一人は、いきなりだ。
どうやらスーツと言う服を着ている。
まあ人間がよく使う「呼び出し」だ。
ただ白い服のいつものは、儀式している。
父さん「オヤジがいきなり倒れたと聞いた時は、もっと短いと思いました」
医師 「一命は取り留めました。具合が上向いたら、退院です申し訳ありませんが、余分なベットはありません」
父さん「わかりました。では仕事へ戻ります」
看護師「意外にあっさりしてましたね」
医師 「順番通りだからだ、老いたら人間は死ぬ」
看護師「先生、そんは言い方は止めたほうが」
医師 「わかってる」
儀式が終わった先生は、少しぐったりだな。
まあ仕方ない。
先生はやっているよ。
だけど……
医師 「それにしても、俺は医者だが病気を診るのが仕事なのに、口も上手くないといけないなんて」
看護師「当たり前です。お医者様なんです! お給料だって違います!」
医師 「わかった、わかった」
看護師「みんな、先生を頼って来ているんですよ」
医師 「なあ、俺は医師だだけど……」
看護師「だけどなんです?」
医師 「俺の言い分を聞いてくれるか」
看護師「はい」
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第四十一話
限界
俺は医師だ。
「わかってますよ」
……先に進める
俺が医師になりたかったのは、人の笑顔が見たかったからだ。
病気を治して、笑顔になる。
治した患者だけでなく、家族がみんな笑顔になるから。
「……」
だけど、たくさんの人間を見てきたが、あまり助けることは出来なかった。
こんな俺でも、精一杯やってる……と、思う
「頑張らない人間はいません。みんな、歯を食いしばって生きてます」
確かにだ。
だけど、どうにもならない……そんなことがある
つまり……
限界
これがある。
俺は医師だ。
だから俺を頼る患者と、家族もいる。
救ってやりたい。
治してやりたい
だけど俺は……
神様ではない!
俺だって、人間なんだ。
医師という職業の、一人の人間だ。
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医師 「今の人の家族、正直、助からない」
看護師「わかります。でも、投げ出してはいけませんよ」
医師 「当たり前だ。俺なりに頑張ってやるさ」
看護師「お給料高いですから!」
医師 「近頃は看護師が、イジメる」
まあ大変だ。
俺も何人もの人間といっしょに付き添っているけど、みんなが不安げだから。
不安げたから、この人間達には頑張って貰わないと。
看護師「そろそろ、患者さんとこ行きます。先生、そこの点滴台持って行きますね」
さてと、俺も仕事だ。




