手術から一日後 ポンニャンと点滴台、カッパ
じいちゃんの手術から1日経った。
カッパは困っていた。
点滴台も困っていた。
ポン太とニャン太の意見が分かれたのだ。
理想を見るポン太に対し、現実を見るニャン太……
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じいちゃんは良くなったんだ。
違うよ……
どうして、そんなことを言うの?
ポン太、ボクもそう思いたいよ。
だったら……
……
カッパ『止めろ!』
点滴台は、知ってるんでしょ!
答え知ってるの!
後で聞こう!
聞こう!
カッパ『……』
患者D「じいちゃん、帰ってきたぞ!」
患者C「じいさん、どうですか?」
患者B「痛々しい……」
看護師「はい、道を開けて下さい」
じいちゃん「はあ、はあ……帰った」
点滴台!
教えてよ!
点滴台『なんだなんだ』
カッパ『実はな……』
点滴台『……なるほどな』
点滴台、今のじいちゃんはどうなの?
点滴台は、知ってるはずだよ。
点滴台『……』
じいちゃん、大丈夫だよね。
じいちゃん、時間から……抜けるんでしょ!
点滴台『ポンニャン、病院はどんな所か知ってるかい』
うん、知ってる。
以前、母さんが来たときに教えてくれたよ。
母さんがいたところは、生と向き合う場所!
でも、後は死と向き合う場所!
……ねえ、点滴台
生と死ってなーに?
点滴台『わからない……どんなに、人間が偉くなってもわからないモノだ』
点滴台は、何か知ってるね。
生と死……点滴台の気持ちを教えてよ、
それと、僕達……
ボク達、どっちが正しいのか?
点滴台『わかった、俺の話を聞かせてやる、いいか?」
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第二十五話
砂時計の砂が……
ポンニャン、よく聞け!
正しい、間違い、そんな話ではない。
「意味がわからないよ」
「うん」
「横から悪いが、オラにはわかる!」
カッパ、今は……
「悪かった」
ポンニャン、俺の経験上……じいちゃんは……
手遅れだ!
「手遅れ?」
「手遅れって?」
死を迎えるんだ。
つまり、時間がないんだ。
「……ウソだ!」
「…………」
じいちゃんの、砂時計の砂が見えだした。
その砂の落ちる時間が、見えだした。
じいちゃんは……いずれみんなから、消える、
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ウソだ……
ポン太……
ウソだウソだウソだ!
ポン太、現実を受け入れよう。
ニャン太!
先に進むために、受け入れよう!
点滴台『ポン太、受け入れよう。ニャン太の言うとおりだ』
カッパ『ポン太、信じるのも大切だ。でも、つらい現実を受け入れるのは、もっと大切なんだ!』
……イヤだ!
それ以上に、ボクも嫌だ!
!!!
つらいんだよ、ボクも……
ニャン太……
……




