家族 白いカッパさん
白いカッパの人形が少しの時間たが、家族と居ることになった。
不思議なカッパの人形……やはり、不思議なソレだった。
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カッパ『今回、オイラここにお邪魔だ』
あっ、しゃべった
品に、命がある。
カッパ『へえー、八百万神がいるのか、それも……あと一つ、そこだ!』
エアコン『私のことか?』
カッパ『なんだか、狭い住処にしては品が多いな』
なんだろう?
クマとかわらないような……
カッパ『オイオイ、カッパ様を何だと心得る!』
父さん「普通の地味な人形だな、クマの方が愛嬌あったなあ」
クマの勝ち!
うん。
スマホ『父さんの一言で、クマの勝ちじゃ!』
カッパ『なんだと!オイラを怒らせる気か!』
エアコン『まあまあ、……仲良くしましょう』
そうだよ。
なかよしよう。
カッパ『まあ、オイラはまた帰るんだが……』
ところでカッパ、おまえが
子供をつくるの?
カッパ『は?なんだソレ』
スマホ『おい、なんだ?とはなんじゃ!』
カッパ『なんだ板切れ!』
スマホ『板切れとほなんじゃ!ワシはスマホじゃ!こう見えても、トレンディでイケとるんじゃぞ!』
カッパ『新しいやら、古臭いやら……変なの』
エアコン『カッパ、キミは母さんに……命を宿すために来たのではないのか?』
カッパが宿すって、母さんと父さんが……
言ってたよ!
カッパ『……オイラにそんな能力はない。それはアイツがする』
エアコン『アイツ?』
カッパ『ああ、アイツだ!』
アイツ?
誰?
カッパ『アイツがオイラに憑依することで始まるんだ』
ひょうい?
むずかしいよ。
エアコン『のりうつる……つまり、カッパに違う品の命が入ることさ』
……
ポン太。
うん
キミもか……
なんだろう?
なんだろう?
今は気にしないで……
いよう。
カッパ『今回は憑依がある』
スマホ『今回?』
カッパ『憑依は出来ない時もある。いや、ほとんどが出来ない。しかし、今回は出来るんだ』
どうして?
どうして?
カッパ『神社の裏側に置いた品に、八百万神が宿っていたからさ……そいつに憑依してオイラに流れ込んでくる。だから、願いをかなえたくば、大切にしている品を供えろとなっているんだ』
そうなんだ。
クマは命がある。
カッパ『……今は待ってみよう』
スマホ『どれくらいじゃ』
カッパ『藁麿次第さ』
品みんな『藁麿!?』
つづく




