プロローグ
どもども~
ポンタローです~
ヘタレ作家でございます~
今回は、初の本格ファンタジーにチャレンジしてみました~
よろしくです~
ちなみに、ノクターンノベルスさんの方に、デスゲームっぽいダークな感じの作品『デザイアゲーム』を。
ピクシブさんの方に、エッチィ感じの二次創作を載せさせていただいておりますので、そちらの方もよろしくです~
ではでは~
プロローグ
かつて大戦があった。ファリア大陸を支える神樹ソルナド。そのソルナドから放出されるエネルギー、『マナ』を巡って大国ミドスと強国アドンが行った大戦。両国の争いは熾烈を極めた。
焼かれる大地。逃げ惑う民衆。後に『ファリア大戦』と呼ばれるその戦は、両国の兵がその数を半数まで減らした時、ソルナドの突然の異変をもって中断された。
ソルナドが黒いマナを放出し始めたのだ。
マナは万物の根源であり、ソルナドの内包する生命の源。その色は限りなく薄い乳白色で、ソルナドから放出される、その白いマナがファリア大陸に生きる人々の生活を支えていた。
しかし、その黒いマナは違った。そのマナは対立する両国を包み込むやいなや、両国の民を一気に蝕み始めた。ある者は病に倒れ、またある者は全身から血を流して死んでいく。
『ソルナド事変』と呼ばれるその突然の事態に、もはや戦争どころではなかった。無限に続く死の連鎖。そして、それはやがてファリア大陸全土に広がり、大陸に住む全ての民を殺すまで続くかと思われた。
事態を重く見たファリア聖教会は、この事態を打破すべく五人の戦士を招集した。彼らは、原因不明の黒いマナを止めるべく、教会の『聖皇』からの依頼を受けて集まった者達。
鋼の如き肉体を持つ、ドワーフ族の重戦士グルト・ダイタロス。魔法大国リュシオンの大魔法士ベル・ホーリー。さすらいの槍術士、『疾風』の二つ名を持つラルフ・ストライク。医療大国メディアスより派遣されし、回復魔法に秀でたダークエルフの治癒士ハルン・ニュスト。若干一七歳にして、ファリア聖教会最強のロイヤルガードとなった魔法剣士のライ・アバロン。
この五名が、今やファリア大陸全土に広がる黒いマナを止めるべく神樹ソルナドに突入した。
そして、黒いマナは止まった。グルト、ベル、ラルフ、ハルンの四人を犠牲にして。
生き残ったのはライ一人。
黒いマナがその放出を止めた後、ソルナドからファリア大陸全土に大規模な白いマナが降り注いだ。『マナスコール』と呼ばれるそれは、黒いマナに犯された人々を癒し、洗い清めた。
人々は身を挺して黒いマナを止めた彼らを、『ファリア大勇士』と呼び褒め称えた。
しかし、その後ファリア大陸全土に奇妙な事件が頻発した。自分と瓜二つの姿をした者が現れる事件。その事件は大陸全土で確認された。『ドッペルゲンガー事件』と名づけられたそれは、一時大陸中を不安に陥れたが、特に大きな混乱を呼ぶこともなく、時間と共に消滅していった。
そして、大戦からまもなく、再び教会のロイヤルガードの任に就いていたライが、突如としてその姿を消した。一説では、ソルナド突入の際に黒いマナに犯され、病に倒れたという説もあったが、真偽の程は分かっていない。