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イールカ近郊にて

だいぶ空いた更新ですみません。 あと短めです><

次の日、パウロさんとイールカ周辺の耕作地帯に向かった。


「うーん、小麦の時期なのにずいぶんとマメなどが植わっていますね。」


耕作地を見てコウタがパウロに話しかける。


「そうですねえ。去年は見渡す限り大麦の畑だったんですが・・・」


「そうなんですか・・ ちらほらと水がなく乾いてひび割れた畑などもありますね。」


「多分河川の水位が下がったことと、大規模な開拓のが原因の水不足だと思われます。」


「大規模な開拓とは?」


「ここ数年、隣街のロナウの人口増加とともに食糧生産が追い付かなくなってきまして。畑を増やしているんですよ。」


「なるほど、作地面積の増加が水不足に拍車をかけていると?」


「解り易く言えばそうですね。」


「なるほど、さらにそこに河川の水位低下かあ・・ これは思ったより深刻かもしれませんね。」


そうコウタがいうと、となりを歩くパウロも同じく深刻そうに頷いた。


「そういえば、ここより上流の首都などから食糧を運ぶことは、考えていないんですか?」


「それも検討してはいますが、コスト的に問題があるのです。」


「高すぎると言う事ですか?」


「そうですねえ、上流から下流に物を運ぶ事は比較的楽なので、問題がないのですが。船をここから上流に戻すコストを考えると、とても高い食糧になるんですよ。」


「なるほど。ようは、ここイールカ近郊に特産品が無く、運んできた対価になるような積荷がない事。そして上流に上るコストを削減する方法が無い事。このあたりに尽きるってことかなあ・・」


「すごい考察ですね!! コウタ殿は、経済などをまなんでおられたのでそうか?」


「いえいえ、素人目に思ったことを言ったまでですよ。」


「そ、そですか・・」


それっきり、パウロは試案顔で黙り、なんだか気まずい雰囲気が流れた・・




◆その日のよる、コウタ自室での回想◆


そうれにしても、思ったよりもここイールカの食糧事情は厳しそうだ。

隣町のロナウの人口増加による、無理な食糧計画、河川の水位低下。

この先、無理な灌漑による塩害もでてくるだろうしなあ。

とりあえず、ロナウの魔導機関エンジンとやらもよくわからないし、意外とこの問題の突破口はあるかもしれない。

とりあえず、覚え書きを書いておこう。



☆イールカ覚え書き☆


Q1・イールカへの食糧輸入のコストを下げることが大事ではないか。


A1・船の上り自体のコストの削減為に、外貨になるイールカだけの特産品を造りだす


A2・食糧輸送の方法の見直し。船からほかの方法または、船とほかの方法による複合的輸送手段。




お読みくださりありがとうございます

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