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船上の昼下がり

さて太陽は真上にのぼり、時は日中を過ぎた。船上のコウタ達はあしの覆い茂る湿地帯に入ろうとしている。



「みんなよく聞け、もうじき緩衝地帯をぬけ湿地帯に入る。獣がでるおそれがあるので、各自注意するように。」


イクサスさんが船上にいる兵士達に注意を呼びかけている。


(本来水辺の近くには、野生の生き物がいるものである。しかしながら、建国から数百年をかけて農地を開拓し、農地と自然そのままの湿地帯との間に何もない空間を作ることで野獣の侵入を防いでいた。近年、日本でもクマの出没が問題とされているが、クマの出没の原因の1つとして、里山の手入れがされなくなって、クマの生活圏と人間の生活圏が隣接してきたことがあげられている。ちなみに、アズールの農地は警備兵が巡回見回りをしています。)


「岸部から結構はなれてるけど、どんな獣に襲われる危険があるんですか?」


僕は、隣のアビシャさんにたずねた。


「そうじゃなあ、コウタ殿。ここいらだとワニかのう。」


「ワニですか?」


「そう、ワニじゃ。ワニといってもふつうなら船にのっておるし心配はいらん。じゃが、たまに大きいのがでるのじゃ。」


「大きいって、どのくらいですか?」


「そうじゃのう、3mくらいかのう。」


「3mですか。船が壊されるんじゃ・・・」


「うむ、間違いなく壊れるかのう。」


「・・・・・」


なんかやばいじゃんこれ。


「まあ、そんなに心配せんでも。この船には、周辺探査の魔道具が載せてあるからのう。」


「それじゃあ、巨大ワニがちかづいてきたらわかるんですね?」


「ちゃんと警報がなるようになっておる。それに今回の任務には神官も乗っておるしのう。」


「神官が乗っていると大丈夫なんですか?」


「かなり心強いぞ。神聖魔法には保護フィールドを張って、モンスターを近づけさせない魔法があるからのう。ただ、持続時間は短いからその間にモンスターを倒さないといけないが。」


「そ、そうなんですか。どっちにしても会いたくないですね。」


「まあ、今回の任務には精鋭で臨んでおるからのう。大丈夫じゃ」


「どうか、会いませんように・・・」


とりあえず、女神様に祈っておきました。うーんご利益なさそうなきがする。あの女神なら、オッホッホッホッホッホっとか高笑いして、ワニだしそうだ・・・・



祈りが通じたのかわからないが、水面が夕焼けに染まる頃、コウタ達は無事に最初の野営地の桟橋に到着するのであった。





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