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アズールという国

前半は、アビシャの語りです。


イクサス: 精悍な逞しい体つきの20代後半の男性。


アビシャ: 白髪で小太りの50前半の好好爺。

前半は、アビシャの語りです。


「でわ、簡単ですが。アズールについてお話しましょうぞ」


まずはじめに、この(四国を大きくしたような)大陸には、主要4か国と1つの地域。そしてその国々の属国がいくつかあります。


大陸中央にわれ等がアズール、そしてそれを囲むように


右上から魔法の国”ハーネス”



右下に騎士の国”ランスロット”


左上に神殿の国”メッシア”


左下には、魔獣の住処”ゴルドーラ” (かつての魔王の領地)


地域別には、ランスロットは国王が納める国。メッシアは教皇が納める国。残り2つは共和国。そしてゴルドーラは、一部の亜人以外しか住まない魔境となっています。


その中で、ここアズールは移民の国と呼ばれており、建国の歴史はおよそ500年ほど昔、大陸全土を巻き込む戦争があった折に、魔王を倒した英雄達の一人が流民を引き連れてこの地に流れ着きました。その時の流民が築いた国です。われ等の先祖は、自由な国を目指して憲法を制定し、この国を共和国としました。


アズールの国土はおよそ2200万平方キロ(ほぼ東京都)、その内50%が礫砂漠の荒れ地、40%が砂の砂漠、そして残り10%が河川の周辺に広がる人が住む土地です。


大陸の中では一番国土が狭く、土地は痩せております。近年、国土の南部で魔導機関エンジンに使用される魔晶石が発見され、人口と経済が賑わいつつあります。


そして、我が国の特徴として、国民は自身の開拓した地を所有することができます。ただし、その土地に見合った納税を行っていただくことになります。おそらくですが、コウタ殿の開拓した土地もコウタ殿の所有と認められるかとおもわれます。ただ、今までに前例のない規模ですが・・・


※(アズールに流れる河は解り易く言うと、ピースマークの真ん中3本を右に倒した感じ。それぞれの河はアズールを取り巻く各国から流れはいっていましす。アズールの首都は、その3本の交差したデルタ地帯にあります。)



side コウタ


アビシャさんの話を聞きながら、自分のエッグワールドの世界と照合していく。ほぼ同じようだ。それと、アズールの特徴も。議会のある共和国と、開拓地の所有。そう、一番の問題は所有権。これだけやっといて、国に没収されたら泣けるかならなあ・・・ まあ、そのためにハンザルをお茶会で出したんだけどね。自分の実力が国の為になるって、議会のお偉いさん方も感じるだろう。まあ、上手くいけばいいが・・・





2時間というアビシャの語り終了・・・


「アビシャさん、どうもいろいろと教えて頂いてありがとございました。」


そう、コウタがぺこりとお辞儀をする。


「いえいえ、少しでもお役にたったなら。嬉しい限りですのう。」


アビシャが、時分の知識を披露できて満足そうに笑う。


「さて、そろそろアビシャ。我々は軍に戻り、報告しなければ。」


そういうと、イクサスが席を立つ。


「そうじゃのう。えらい長居してしもうた。台地の下では部下たちが首を長くしてまっておるだろうに」


「こちらこそ、長い時間お引止めしてすみません。これは、台地の下で待っている部下の皆さんに・・」


そういって、ハンザルの小山を指さします。(これは一部議会に流れる事を予測してやっています。)


「おお、かたじけない。部下も喜ぶだろう。アビシャよ、飛行船をこちらにまわしてくれ」


「了解じゃ。」



それから、飛行船が湖に到着。コウタもハンザルを飛行船に載せるのを手伝うと、最後にイクサス達が船に搭乗しました。


「それでは、失礼する。また後程、伺うだろう。それでは、出発!!」


「まったく、年寄をこき使って。少年また今度会おうぞ!」


そういと、アビシャさんが船のプロペラに手をかざします。すると ゴゴゴゴゴゴ と 音共にプロペラが回転し、船は遠ざかっていきました。


「ふう、これでひと段落?かなあ」


今日はつかれたので、早めにねることにしましょう。


こうして、異世界人との遭遇初日は過ぎていくのでした。

10/8 にアズールを流れる河についての記述を追加しました。

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