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第2章 異世界人との出会い編 (章題変更しました)

日記形式から、また違う文体となっています。読みづらく申し訳ありません。

10/12にアズール国成り上がり編⇒異世界人との出会い編に変更しました。

はい、コウタです。みなさん如何お過ごしでしょうか?私は只今洗濯中です。洗濯する服はあるのかって?実は、ブレスレット型アイテムバックに雑穀袋あさぶくろが入ってるのに気が付いて、首と手を出すところだけ切り取って簡易ローブとしてきています。原始人だってこれよりいい物きてそうです・・


さて、ゴシゴシと洗っていると空の彼方から、何かがこちらに近づいているのに気づきました。

ゴシゴシ・・・ 洗濯は大変ですね。


ローブを干していると先ほどの何かがさらに近くに見えます。 およそ台地から500m先でしょうか。アーモンド形の気球が見えてきました。


「むむ、あれは飛行船かなあ?」


さらに近くによってきます。いよいよはっきりと飛行船が見えてきました。飛行船といっても、気球の部分は布で出来ており、そこに小船が釣り下がっているような作りです。船尾には、プロペラがみえます。

うーん。これは、未知との遭遇か・・ いや異世界人との遭遇か・・・

とりあえず、一張羅の布の服に着替えます。さすがに、雑穀袋をかぶっただけでは嫌ですね。


さらに飛行船が近づいてくると、ロープの先についたイカリをおろし着陸しました。飛行船から、2人の男が降りてきました。一人はローマ兵の様な確固をしたいかにも兵隊さん。もう一人は、ローブを着た魔術師っぽいひとです。なんかドキドキします。近くまで来たので、こちらから挨拶をしました。挨拶は人の基本ですからね。


「こんにちは、お客さん。」


挨拶をしましたが、返事がきません。もしかして、言葉が通じてないんでしょうか・・・ もう一度、声をかけてみました。


「僕の言葉わかりますか?」


再度呼びかけると、兵隊さんのほうが返事をしてきました。


「失礼、ここの水と緑の豊かさに呆けておりました。私はアズール国軍。辺境警備隊隊長、イクサス。隣にいるのは、従軍魔術師のアビシャ。今日はこの台地の調査に来ました。」


「僕は、この庭園の主。コウタです。」


「変わったお名前ですな。」


「ええ、よく言われます。して、どのような調査ですか?」

ここは、相手に合わせて出方をみるとしますか・・・


「率直に申し上げると、数か月前に他国からアズールに来る商隊キャラバンから滝の流れる台地があるとの報告がありました。最初は蜃気楼じゃないかと我々も思っていましたが、度重なる報告があったため、軍で調査をすることになりました。」


「なるほど、わかりました。それで、現実にこの水と緑を見てどのように思われますか?」


「信じられないですね、我々は隔年ごとに国の隅々まで回って異常がないか調べていますが、ここはやはり滝などなかった。」


「それはそうですよ、ここは岩の台地でしたから。私が開拓したんですけどね。」


コウタが言った途端に、イクサスとアビシャは目を丸くした。


「それは真ですかな?してどうやって・・・」


イクサスとアビシャは、コウタに詰め寄る。


「そ、そうですね・・ 私は、栽培師をしておりまして。口で説明しても難しいので実際にやって見せましょう」


やっぱり、口で説明するのって大変だよね。でもどの程度手の内を見せていいものか。正直、善人か悪人かも判らないしなあ。 そう考えると、チートな道具(鍬やジョーロ)は見せない方がいいな。とりあえずは、当たり障りの無い辺りで行こう。そう考えがまとまると、ポケットからスナナツメ改の種を取り出し、開花をかけて近場の岩の上に撒く。これは、、岩の上でも根を張る様に、スナナツメを品種改良したものである。


しばらくすると、種からムクムクと芽がでて、岩に根が張り背丈30cmほどに育った。


「おおお、信じられませんな。しかし、現実に芽吹いている・・・」

イクサスとアビシャが感嘆の溜息をもらす。


あんまり、驚くのでひょっとしたらとんでもないチート能力なのかと思い、ちょっとした安全の為の嘘をつくことにした。


「ええ、これは私の師匠の物でして。特殊なスナナツメの種だと聞いております。虫でいうと、マツムシと似た性質でして。条件が整うと発芽します。」

存在しない、架空の師匠をでっち上げて自身の能力を隠すことにした。

(ちなみに、マツムシとは、水に触れると休眠から目覚める虫で、おおよそ120年は生きていられるといいわれています。)



「ほうう、それはまた凄い。して、その師匠のお名前は?」

アビシャが聞いてくる。


「名前は、マサコ・フジモリといいます。」

後々ボロがでるといけないので、園芸店を営んでいる祖母の名前を言うことにする。


「お聞きしない名前ですな。」


「ええ、学者肌の方でして。生涯を研究に費やしておられました。特に、研究成果も発表することもなく、亡くなりましたが・・」

(ちなみに、コウタの祖母は生きています・・・)


「それは、申し訳ない事をきいた。すまない。」


「いえいえ、お気遣いなく。せっかくですからお近づきのしるしに、お茶でもいかがですか?」


とりあえず、第一印象はよくしないとね。それに、ゲームの時のアズール国の知識と現実のアズールの摺合せも行いたいし。



「「はい!!」」


「それでは、どうぞこちらへ」


こうして、コウタは湖の側にある木陰のテラスへと二人を案内していくのであった。





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