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(2) 共生している魂は。
共生している魂は。
「待て、俺も戻せよ」
壮一が入って来た。
「え!?」
驚く優奈と瑠華。ユウは顔を動かし、
「ほぅ、君は・・・・・・」
くすりと笑った。
「どうやら彼も、優奈と同じでこの世界の者ではないらしい」
「そうなの・・・?!でも、肉体・・・」
壮一の肉体は、完全な人間そのものである。
「ああ。俺の中にはな、二人分の魂が宿ってんのさ。一つ目はこっちのもんで、執事だ。もう一つは俺。向こうの世界の、ただの高校生だ」
だからだ。だから、こんなにも性格が変わったのだろう。
「壮一・・・!?」
何より驚いたのは瑠華である。普段壮一はこんな口調ではないのだから。
「何でしょう、お嬢様!・・・・・・久しぶりに喋りました」
「あのなァ、出てくんじゃねぇよ執事」
「はい?これはもともと私の肉体なんですが」
「知るかよ」
一つの肉体で二つの精神が口喧嘩している。それはまるで何かの漫才のようでもあった。
「まー、いいから戻せって」
最終的に執事でない方の壮一が口を開く。
「えと・・・・・・どうしてそんな事に?」