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世界の絆  作者: NANA
Ⅳ破滅
22/35

(2) 協力者、現る。

 協力者、現る。

『魔術による世界侵略作戦<極秘>』

 使用する魔女:B73

 特徴:包帯 ピエロの面

 威力:推測・世界侵略を数分間で出来る程度。

    また、特殊な包帯で全身を巻くと威力はほぼ皆無。

 隔離場所:特殊能力者収容室(地下牢)

 使い方:包帯をコンピューター制御で安全に解き、コンピューター制御で意思をコントロールする。設定した地域を選択し、決定ボタン(赤)を押す。

 作戦決行日:3月1日午前九時


 優奈はそれを見て驚愕した。

(嘘・・・明日じゃない・・・)

 そう、この日は2月28日、つまり2月最後の日であった。

(私にしか・・・この世界を救えないのかな)

 優奈は書き物を終え、、いくつかのファイルを手にして立ち上がった黒フードの肩に止まる。

 部屋を抜け出した優奈は、取り合えず瑠華の元へ向かう事にした。今、この基地内でのトップは彼女だからである。

 しかし、瑠華の部屋へ行ったところで、結局はどうして良いのか分からずに羽を止めてしまうのであった。

「壮一、お父様が新しい本を送って来てくれてるハズよ。取りに行ってくれないかしら」

「はい、只今」

 瑠華の部屋から出てきた壮一は、鋭く優奈の姿を捉えた。

「どうやら真実を知ってしまった様だな。何故お前はこの運命に足掻く?もうこの世界は救いようが無いというのに・・・死んでしまうのが怖いのか?」

 優奈は、何を隠してもこの人には通用しない、そう感じた。

「私はユウと約束したのよ、この世界を救うって」

 すると壮一はさもどうでもよさそうに、言葉を返した。

「約束か、所詮そんなの守れる奴なんてあんまりいないんだ」

 それから優奈を真面目な表情で見つめると、

「・・・だがお前には何かを感じる・・・もしかしたら、お前は約束を本当に守る、ごく一部の者なのかもしれないな」

 優奈の方へ手を差し伸ばした。

 指先に止まった優奈と共に、在る部屋へ向かった。

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