美冬side④
数分前
下で彪牙と鳳凰院が戦っている。
早く彪牙に加勢しないと!そう思い立ち上がるが立ちくらみで膝をついてしまう。それもそのはず彪牙が来るまで1人で鳳凰院と戦い、その結果左足太もも・左脇腹・右腕前腕が槍貫通・そして頭は槍が擦り出血してるのだから。早く加勢したいけど身体が言うことをきかない!このままじゃ彪牙が死んじゃう!!!
「美冬!!!」
「誰!!?…姐さん?…姐さんなの?……何故姐さんがここに?」
怪我をしてるとはいえ私が近付かれて気付かないなんて。声を掛けてきたのは行方不明になっていた私の姉の十六夜 サラだった。
もし姐さんが敵なら刺し違えてでも殺さないと!即座に左手にナイフを握り臨戦態勢に入ると姐さんに制される。
「敵じゃないわ!私が敵なら気付かれる前に美冬を殺しているわ。それよりも今は彪牙くんを早く助けに行かないと…このままじゃ鳳凰院さんに殺されるわよ。」
「………分かった。敵意を感じないから信じるわ。」
「ふぅ。まずは美冬の怪我を治すわね。」
そう言い私に手をかざし治癒魔術を掛けてくれる。
「どう?これで怪我が治ったでしょ。それと魔力も回復しておいたわよ。」
怪我していたところが全部治っている。それに魔力も回復している。即座にこんな事が出来るなんて一体姐さんは何者?…それよりもこれなら彪牙ともう1度戦える!
「ありがとう。…聞きたい事がたくさんあるから戦いが終わった後で話せる?」
「ええ、良いわよ。」
姐さんの事がすごく気になるけど今は彪牙を助けに行く事が最優先!そして私は天使化して彪牙を助けに行くのだった。
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