38 話
防御された事によって思っていた以上にダメージを与えられなかったらしい…2人は起き上がった。
「いったー!障壁越しでも効いた〜!昨日までは魔法が使えなかったのに、急に使えるようになってるなんて…アハハハハハハハハ!ねぇ〜榊…1日で何があったの?」
「ーーーっ…腕の骨にヒビが入りやがった。榊の野郎昨日までは魔法なんて使えなかったはずなのに。」
障壁がある鳳凰院にはあまり効いてないようだな。佐伯の方は両手で防御したからどうやら前腕にヒビが入ったみたいだ。
「オレを襲ったお前達に教えると思うか?…昨日借りは今ここで返させてもらう。覚悟は出来てるんだろうな!イヴ、行くぞ!(はい!ヒョウガ!)」
オレは2人に向かって双掌水流弾を撃つ!鳳凰院は火の槍を詠唱し相殺する。佐伯はかわして突っ込んできた。そしてハイキックをしてきたのでスウェーバックをしてかわすが、空振りの勢いを利用してブラジリアンキックをしてきた。それに対してサマーソルトキックをぶつけて蹴り上げ、空中で体勢が崩れた所にジャンプして懐に入って掌底波を打ち込んだ!佐伯は吹っ飛び背中から地面に落ちて気を失った。
「へぇ〜まともにやり合ったら佐伯が負けるんだ〜。これは意外…じゃあ〜次はボクとコロシアオウヨ♪」
「なっ!?…いきなり巨大な火球だと!いつの間に詠唱してやがったんだ!」
鳳凰院が巨大な火球を撃ってきた。流石にこれは避けきれない!そう思っているとサラ姐がオレの前に出て魔法を詠唱して光の防壁を張る。
「彪牙くん!私が防ぐから火球が爆散したら鳳凰院さんに突っ込んで!」
「分かった!」
火球が防壁とぶつかり爆散する。なんて威力だ…防壁がなかったらヤバかったな。オレは足に神力を集中させて神脚を使って距離を潰し障壁に向かって奥義を打ち込んだ!
「奥義 双掌底浸透破!!!」
左手で障壁を破って右手の掌底波を打ち込んだが手応えがない…これは模擬戦で見せた残像か!?マズイ!そう思った時には残像の後ろにいた鳳凰院が火の槍を撃ってきた!
「アハッ♪そうくると思っていたよ!」
「くっ!(ヒョウガ任せて!水よ、契約者を守れ!)」
当たる直前でイヴが水の魔法を詠唱しオレを水で纏って防御してくれた。それを見た鳳凰院が驚く。
「無詠唱で水を纏った!?ありえない!」
「驚いてる場合か?神空波!!!」
「カハッ!!!」
神空波を撃って鳳凰院を吹っ飛ばした。
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