37 話
「ベルゼ後ろ!!!」
「?…ガハッ!!!?」
「ベルゼ様!?」
よし!初めて打ったが直撃したぜ!しかも不意打ちだから流石に効いたろ!
「っーーーー!…我輩に不意打ちとは舐めた真似をしてくれるの…イマココデ、ナブリゴロシテクレル!!!」
「!!!?彪牙くん逃げて!!!」
激怒したベルゼが人型から異形の姿に変わり、もの凄い速さでオレに突っ込んでくる。だが…榊古流武術は返し技や捌く技もある為、むしろ真っ直ぐ突っ込んでくるのはありがたい。
左手を前に出し右手は顎の前に、両足は力を入れて踏ん張る。そしてベルゼが右手の鋭い爪で頭から斬り裂こうとしたのを左手で手首を掴む。それを見たベルゼが驚く、次の動作に入る前に左手を引っ張って右手でベルゼの顎を掌底波で打ち抜いた。
「グハッ!!?」
「もう一撃入れてやる。」
掌底波が直撃した時に左手を離していたからベルゼは少し後退する。ジャンプして上を取りカカト落としを頭に振り落とした。
家の屋根を貫通し下まで落ちた。手応えはあったから暫くは起き上がってこないだろう。後は鳳凰院と佐伯だ。
2人を見るとベルゼがやられると思っていなかったのだろう…驚きの表情をしている。助走をつけジャンプして鳳凰院と佐伯の上を取った。
「なっ!!?」
「お前達も地面に落としてやる。イヴ両手で打つぞ!(はい!ヒュウガ!)双掌水流弾!!!」
「「!!!!!?」」
2人が各々で防御体勢を取るが、イヴがさっき打った水流弾よりも魔力を込めてくれた為、威力が倍ぐらいに上がっていた。2人は耐える事が出来ずに地面に落とされる。それを見たサラ姐が驚いていた。
「へぇ〜…思ってた以上に強くなったわね…彪牙くん掴まって!」
「ありがとう!」
落下中のオレに手を伸ばしてくれたので掴まった。そのまま地面に下ろしてくれた。
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