36 話
後ろを振り返ると魔力枯渇で美冬が膝を付いていた。
「大丈夫か?」
「私は大丈夫だから…彪牙も3人を追って!姉さんだけじゃもしあの3人と戦闘になったら勝てないと思うから。」
「分かった。」
オレは美冬が気になりつつも3人を追う為に道場を出る。追う為に神力を循環させて身体能力を上げる。
「よし!これで追えるが…一体どこに行った?」
「(イヴが魔力探知をします。…左の方角1キロ先の上空に4人います。)」
「ありがとうイヴ!…身体能力が上がったとはいえジャンプ力はどれだけ上がったんだ?家の上にいけるか?…試してみるか!」
助走をつけてジャンプしてみると簡単に家の上に登る事が出来た。これなら屋根伝いに移動すれば追いつける!
「イヴ!誘導してくれ!(分かりました。そのまま真っ直ぐ走って下さい!)分かった!」
屋根伝いに走っていくと上空で戦ってる4人を発見した。くそ!あれだけ高い所で戦ってると遠距離技がないオレじゃ加勢出来ない。
「(イヴに任せて下さい!)何か良い案があるのか?(はい!さっき道場で掌底波を打ちましたよね、アレを3人の誰でも良いので狙って打って下さい!後はイヴがどうにかします。)分かった。」
ならあのベルゼを狙ってやる。
「うおおおぉぉぉぉ!掌底波!!!(吹き飛ばせ!水流弾!!!)」
掌底波から大きな水の塊が凄い勢いで飛んだ!水の塊はベルゼ目掛けて飛んでいく。そして奴の背後に直撃した。
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