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34 話



道場の扉を開くと怒号と爆発音が聞こえた。


「何故裏切った鳳凰院!」

「何故?そんな当たり前の事を聞くのかい《ハーフ》?そんなの…ボクがママの娘だからに決まってるじゃないか!」

「貫け!」

「燃え尽きろ!」


美冬が氷の槍を複数詠唱し撃つが全て炎弾で相殺する鳳凰院。舌打ちしながら今度は鳳凰院を複数の氷の槍を詠唱して周りを囲み串刺しにするが障壁によって防がれる。


「亡霊とかではなく本物なのは今の障壁で分かったわ。まさか本当に生きていたなんて。」

「アッハハハハハ!死ぬはずないじゃないか!ボクは一度くらった魔法や技の対策を絶対に怠らないんだよ♪」

「そう。ならまだ見せた事がない魔法でアンタを生け捕りにする。【ー永久凍土ー】」


「さっむ!!?」


美冬が唱えた魔法で道場の床や壁それに天井までもが全て凍った。そして鳳凰院も凍っている。どうやらこの魔法は美冬が指定した空間にあるもの全てが凍るみたいだ。


「呆気ない…彪牙来てたんだ。鳳凰院ならそこで凍ってるわ。」

「あぁ見てたよ。それにしても寒いな。美冬は寒くないのか?」

「私は自分の氷魔法を冷たいとか寒いとかは一切感じないの。」

「そうなのか。凍っているけど鳳凰院は生きているのか?」

「仮死状態だと思うけど生きてはいると思うわ。」

「それだと何も聞き出せないんじゃないのか?」

「………」

「………」

「頭部だけ魔法解除すれば話す事ぐらいは出来ると思う。」


そう言って鳳凰院の頭部を魔法解除すると鳳凰院の頭がなかった。次の瞬間美冬とオレは背後から何者かに蹴り飛ばられ凍った壁に激突する。


「いって…大丈夫か美冬?」

「大丈夫、彪牙が庇ってくれたお陰で。」

「へぇ〜蹴られる直前に《ハーフ》を庇うなんて流石♪」

「不意打ちが好きだな佐伯。」

「好きとかじゃなく性分なんだよ。まさかあれだけの重傷を負ったのに約1日で回復するとかバケモンかよ榊。」


鳳凰院…戦う前から佐伯を影に潜ませてやがったな。さてどうやって2人を生け取りにするか…考えているとイヴが提案をしてくる。


「(ヒョウガ。イヴが水の魔法で2人を窒息させます。)」


次の瞬間、鳳凰院と佐伯の頭だけが水に覆われる。


「「!!!!?」」


佐伯は影の中に逃げようとするが、美冬が首まで凍らせ身動きが取れなる。鳳凰院は酸素を吐き出さないように息止めをして、オレと美冬に炎弾を複数撃ってきた。それを見た美冬が驚いた。


「無詠唱で魔法を撃つ事が出来るなんて!」

「そんなに驚く事か?」

「魔法は詠唱がないと発動出来ないから。」


って事は何らかのアーティファクトかそれとも鳳凰院は自力で無詠唱出来るようになったのか?思考していると美冬がオレの前に出て炎弾を氷の礫を撃って相殺した。


「彪牙戦闘中だよ。鳳凰院はきっと佐伯くんの氷を溶かして影に入って顔の水を解除するはずだからさせないようにね。」

「分かった。」


美冬は佐伯を氷の結界の中に閉じ込めた。それを見た鳳凰院は結界に向かって火の魔法を撃ち込み溶かそうとするが少しでも溶けた瞬間また結界を貼りなおす美冬。


数分後、鳳凰院は気を失って倒れた。


「美冬。佐伯の結界解除してもくれないか?」

「分かった。」

「佐伯も気を失ってる。イヴもう解除して大丈夫だ。(分かりました。)」

「やっぱり水の魔法はイヴの魔法だったんだ。いきなりあの2人の顔が水に覆われた時はびっくりしたわ。」

「さてと美冬直ぐにサラ姐を呼んでくれ!目覚める前この2人を拘束したい。」

「分かった。」


美冬がサラ姐に連絡して数秒後【転移】でサラ姐が道場に来た。そして目覚めても逃げられないように拘束してと頼むと次空間魔法で魔法封じのアーティファクトを2人に付けて光の鎖で手と足を拘束してくれた。


「これで目覚めても逃げならないと思うわ。」

「ありがとうサラ姐。」


数分後、2人が目覚めたので尋問をする事にした。





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