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32 話



朝ご飯を食べ終え美冬が食器を片付け、コーヒーを淹れて戻ってくる。


「彪牙、コーヒー右手の前に置くね。」

「ありがとう。」


コーヒーを一口飲んでから昨日あった事を美冬に話し、美冬に昨日あった事を聞く。


「佐伯が悪魔だと気付かなかったよ。」

「仕方ないわ…佐伯くんは多分幼い頃から人間界で過ごしていたんだと思う。だから《ハーフ》の私でも気付かなかった。」


美冬も気付いていなかったんだな。けど…気付いて佐伯を殺せたとしても理事長に仕えているからその後は美冬が!…考えるのはよそう。

美冬がいなくなるなんて考えたくない。


「彪牙?」

「なんでもない…理事長の事だけど…戦ってみてどう感じた?」

「バケモノだと思ったわ。身がすくむ程の圧倒的な魔力量に威圧感。そんなそこらの悪魔とは格が違う…全快の私でも勝てないと思う。」


美冬がそこまで言うなんて。


「…けど!近いうちに絶対彪牙の目は取り返してみせるから!」

「嬉しいけど…オレの目なんだからその時はオレも一緒に行くからな!だから1人で行くなよ。」

「…分かった。」

「そういえば美冬の怪我は治ったのか?」

「サラ姐が治癒魔法掛けてくれたから治ったよ。」

「そっか。それは良かった。」


会話が途切れた所でタイミング良くサラ姐とイヴが帰ってきた。


「彪牙くん!美冬!帰ってきたわ。イヴの事は解決したわよ。」

「ヒョウガ帰りましたよ。」

「美冬悪いんだけどコーヒーを淹れてくれない。イヴには水を入れてあげて。」

「分かった。」


美冬が席を離れ、サラ姐とイヴが椅子に座る。


「彪牙くん。この前渡したアーティファクト改良するから渡してくれない?」

「分かった。どう改良をするんだ?」

「一度だけどんな攻撃を受けても防いでくれる魔力障壁を展開する魔法。そうすれば万が一、不意打ちを受けても大丈夫だと思って。ただ…発動すれば再使用するには24時間掛かるから忘れないでね。」

「ありがとう。」

「この前彪牙くんのカバンに同じ効果がある魔法を付与した羽を入れておいたけどまだ発動してないからそれはイヴに渡しておいてくれるかしら。イヴ、発動したら消えるからね。」


いつの間に入れていたんだ!?隣にいたイヴがありがとうとサラ姐に言う。そしてコーヒーと水を入れた美冬が戻ってくる。


「姉さん、イヴさんどうぞ。」

「ありがとう美冬。」

「ありがとうございます。美冬さん。」

「さんは付けなくて良いですよ。私の方が年下ですから。」

「イヴも付けなくて良いですよ。それと敬語も良いですよ。イヴは気にしないので。」

「分かりま…分かった。」

「それじゃあ〜これからの事の話し合いをしましょうか。」


サラ姐がまずはっと話し始めた。









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