表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/46

31 話



「私の家の前に着いたわ。イヴ、少しの間だけで良いから彪牙くんの中に入ってくれないかしら?」

「分かりました。ヒョウガが良いですね。」

「ああ。」


【転移】でサラ姐の家に着いた。そしてイヴがオレの中に入ってくれたお陰で目が見える。そして中に入るとオレに気付いた美冬が名前を呼んで駆け寄ってきて胸に飛び込む。


「彪牙!!!」

「美冬!!?」

「ごめんね!…ごめんね!…彪牙…」


泣きながら謝ってくるが美冬が悪いわけじゃない。オレが鳳凰院を警戒していれば怪我を負う事はなかったのだから!


「謝らないでくれ!美冬は悪くないだろ。」

「っ!!!……警戒はしていたの…けど心のどこかで大丈夫だと思っている私がいたの…だから昨日彪牙が襲われてる事に気付くのが遅れたっ!!もし散策に一緒に行っていたらこんな事にhっ!!!!!」


美冬にこれ以上喋らせたくなかったから思いっきり抱きしめた!


「もうそれ以上自分を責めないでくれっ!!」

「彪…牙…」

「美冬は悪くないから。それどころ美冬はオレの命の恩人なんだから!」

「っ!!!」

「サラ姐から話は聞いたよ。昨日美冬が助けに来てくれた事を。助けに来てくれてなかったらオレはきっと死んでたと思う。」

「…」


抱きしめていたのを解いて肩に手を置いて目を見て感謝の言葉を言う。


「美冬…助けに来てくれてありがとう。」

「っーーー!!!………うん♪」


美冬の顔が少しほころんだ。それを見てサラ姐がコーヒー淹れたからこっちで飲まないっと言ってきたので2人で向かって椅子に座る。


「サラ姐もありがとな!」

「当然の事をしたまでだから気にしないで♪…それよりもこれからの事を話すから3人とも聞いてね。」

「うん?3人?」

「イヴ。もう出てきても良いわよ。」


イヴがオレから出た事によって目が見えなくなる。突然イヴが目の前に出た事で美冬が声を上げた。


「えっ!!?彪牙の中から突然女の人が出てきた!」

「美冬はイヴに会うのは初めてだったわね。紹介するは名前はイヴ。聖域の泉の管理をしていた水の上級精霊よ。今は彪牙くんと精霊契約を交わしているわ。」

「上級精霊!!?ちょっと待って!上級精霊ってこの世界にまだ20人もいないのよ…そんな凄い精霊と契約出来たの!!!?」


えっ!?上級精霊ってそんなに少ないの!!!って事はイヴってかなり希少な存在なんだな。


「美冬。これには訳があるのよ、何があったか説明するわね。」

「うん。」


サラ姐が美冬に家に来るまでの話をした。話し終えた時に美冬が声を掛けてきた。


「それじゃあ〜彪牙の目は治っていなかったんだね。てっきり治ったものだと。」

「泉は失ったものまでは治せないのです。だから治すなら取られた目を取り返さなくてはいけないのです。」

「その事なんだけど…とてもじゃないけど今の彪牙くんと私と美冬とイヴだけじゃ取り返せないわ。」

「なんでって言いたいけど戦ったから分かる…確かに今の私達じゃ無理。」


サラ姐と美冬が無理って言うなら無理なんだろう。何か良い策はないだろうか。考えていたらサラ姐が一言謝ってきた。


「ごめん。考えるよりも先にイヴと一度精霊界に行って精霊王と話をしてくるわ。流石にこのまま聖域の泉の管理を誰もしてないままにしとけないから。だからこれから行ってくるわね。【転移】」


サラ姐がイヴと【転移】した。帰ってくるまで2人で考えながら朝ご飯を食べて待つ事にした。







お読み頂き、ありがとうございます。

この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』と思ってくださった方はブックマーク登録や↓の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』に評価して下さると執筆の励みになります。


よろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ