19 話
紙の持って数分経ったが色が変わらない。もしかしてオレには魔力がないのか。
「サラ姐色が変わらないんだけどもしかしてオレって。」
「残念な事だけど彪牙くんには魔力はないわね。魔力がある人なら数分も経てば色は変わっているから。」
くそー!鳳凰院や美冬が魔法を使っていてそして半神だと言われたから期待したのにオレは魔法使えないのかよ…しょぼくれているとサラ姐が
「魔力はないけど神力ならあると思うわよ。」
神力?そうだ!オレには神力があるんだった!
「その神力はどうやったら使えるんだ!教えてくれサラ姐!」
そう言うとサラ姐が落ち着きなさいと言いながら時空間から何かを取り出しオレに渡した。
「一体これは何?リング。」
どこにでもあるようなシルバーリングだった。
「そうよ。彪牙くんは半神で神力を持っていると思うけどまだ自分1人では使う事が出来ないと思うからそのアーティファクトにサポートしてもらうのよ。」
アーティファクト?また新しい用語が出たな。それにサポートしてもらうとは一体…オレが難しそうな表情で思案してると美冬が
「多分アーティファクトが何か分からないんでしょ。アーティファクトは神が創造した神装兵器の事よ。」
神装兵器?このリングが!?どう見てもそんなふうには見えないけど。
「そのリングをどの指でも良いから付けてみなさい。」
サラ姐に言われ左の中指に付けると身体の体温が上がりポカポカしてきた。要するに温泉に浸かってるような感じ。それを見てサラ姐が安堵の表情を浮べる。
「良かった。リングが彪牙くんの微弱な神力を感じ取って増幅してくれてるようね。そのリングは神力を増幅させる効果があるのよ。そして身体がポカポカしてる状態は神力が身体の中で循環してるのよ。その状態なら神力を使えると思うわ。」
これの状態なら神力を使う事が出来るのか。そう思うとテンション上がってきた。
「彪牙くんこの部屋で試すのはやめておきましょう。もしかしたら部屋がなくなるかもしれないから。」
「えっ!?」
何それ怖い!サラ姐はそう言うと外に出てから使いましょうと提案してきた。それに従い近くの誰もいない河川敷まで移動した。
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