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16 話



道場で待っていると体操服に着替えた鳳凰院がやってきた。


「へぇ〜道場の中結構広いね〜!これなら思う存分動けそう!」


そうだろうね!うちの道場の広さはバスケットコート一面はあるからね。


「榊のその格好似合ってるね!」

「ありがとう!」


オレが着ている道着は白道着だから一般的なものなんだけど、鳳凰院に褒められると嬉しいな!

さてと模擬戦をする前に色々とルールを決めないと鳳凰院が道場を燃やしてしまうかもしれない。


「鳳凰院、模擬戦のルールを決めたいんだけど良いかな?」

「良いよ!」

「まずは魔法を使っても良いけど道場が燃えるような魔法は禁止。それと降参か気絶したらその時点で模擬戦を終わりで良いかな?」


そう言うと鳳凰院が驚いた顔して


「思ったよりも少ないね。それに燃えなかったら良いだけなら圧倒的にボクが有利だけど良いの?」

「良いよ。その方が鳳凰院も戦いやすいだろ!」

「うん!じゃあ〜早速…殺し合うか♪」

「殺し合わないからな!模擬戦だからな!!」


オレ達は中央から15mくらい離れて対面する。


「鳳凰院、準備は良いか?」

「うん!先手は榊に譲るよ!」

「良いのか?なら行くぜ!」


オレは走って鳳凰院との距離を縮める。


「魔法が使えない榊ならまずはボクに近付いてくるよね!けどね…そう簡単に近づかせる訳にはいかないんだよね〜!」


鳳凰院は魔法を詠唱して炎弾えんだんを複数撃ってくる。オレはその全てかわす。かわした炎弾が地面に当たっても燃える事はなく弾けて消える。どうやら鳳凰院はちゃんとルールを守ってるみたいだ。これなら道場が燃える事もないだろう!


「さすが榊だね!初見の炎弾を全てかわすなんて。それなら様子見なしで全力でいくよ!」


えっ?全力?…鳳凰院が詠唱する。するとさっきの撃ってきた炎弾の数が10発ぐらいだったのが数えるのも馬鹿らしくなるほどの数を詠唱した。


「これが今のボクの全力!くらえ炎弾100連発!!!」

「待て待て!さすがにその数はかわしきれない!」


オレは鳳凰院に近付くのをやめて避けるのに全力を尽くす。何発かは身体に当たったが急所だけは守った、それを見た鳳凰院がオレを褒める。


「スゴイスゴイ!まさかあれだけの数をくらって立ってるなんて榊は面白いね!」

「流石にキツイぜ。」


離れてても的にされるだけだ!何とか近付かないとこのままじゃ負ける。全力疾走で鳳凰院に向かう。近づけさせまいと炎弾を詠唱して撃ってくるがオレには全然当たらず逸れる。何だ?外したのか?そう思っていたら背中に何かが当たる。


「いった!」


まさかと!そう思って鳳凰院を見たらニヤニヤしながらこちらを見ていた。


「普通に撃っても当たらないと思ったからわざと外して炎弾をコントロールして背中に当てたの♪それにこんな事も出来るよ!」


そう言って炎弾を撃ってくるが届かず足元に着弾するがそこからボールようにバウンドして顔面に当たる。


「いつっ!」

「どう面白いでしょ!足元に撃って地面に反射さして当てる事も出来るだよ。まるで跳弾でしょ!」


おいおい!それは反則だろ!そう思っていると複数の炎弾を地面や壁に撃つ。すると撃った全てが反射する。何発かが鳳凰院にも当たるが障壁でノーダメージ。オレは避けきれずに複数の炎弾をくらう。そのうちの1発が顎をかすめ脳を揺らされて膝をついてしまう。それを見て鳳凰院が巨大な火球を詠唱する。


「これで終わりだね。…榊!!!」


そして巨大な火球が放たれオレはどうする事も出来ずにくらって吹っ飛ばされ壁にぶつかって倒れる。




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