サラside②&14 話
3人が校門を出た後にタバコに火をつけ一服する。
はぁ〜…嫌な予感がする。さっきの戦闘の時に彪牙くんが奥義を使った時、微弱だけど神力を感じたのよねぇ〜。私が感じたという事は他の大天使も気付いたはず…もしかしたら悪魔側にも気付いた奴がいるかもしれない。何も起こらなければ良いのだけど…フラグ立ったような気がする…そう思った私は羽の1枚を取り、【一度だけどんな魔法も無効化する事が出来る魔法】を付与して彪牙くんの鞄に飛ばして忍ばせておいた。これで何かあっても大丈夫。それに私の羽だから発動したら分かるしね。鳳凰院さんは〜…殺気感じないし美冬が近くにいるから大丈夫よね。それにしても美冬…さっき奥の手使っていたけど大丈夫かしら…あの魔法確か【奇跡】よね。そう思った私は美冬の【寿命を見る】事にした。もう1年しか生きられないじゃない!えっ!?ちょっと待って!!!どういう事なの…私がいない間の3年間に何があったのよ!早々に何があったのかを美冬に聞いてこれ以上【奇跡】を使わせないようにしなきゃ。そうしないと美冬が1年待たずに死んでしまう!うーーーん…一応【奇跡】を使っても死なないように出来る解決策はあるにはあるけど…天界に帰ってから色々準備して明日の放課後に3人に今後の事を話すしかないわね。私は直ぐに天界に転移した。
サラside②終
うーん。
むにゃ
なんだろう?…それに良い香り〜
むにゃ
すごく柔らかい感触が…って!鳳凰院!!?
目を開けると横に鳳凰院が寝ていた。って事は右手で揉んでいるのは…確認の為にもう一度揉んでみると
むにゅ
「ひゃん!………うーーん…さかき?………なんで…ボクのベットにいるの?」
「それはこっちの台詞だよ!ここはオレの部屋だぞ。鳳凰院が間違えてるんだよ!」
「そうなんだ〜…Zzz」
返事だけすると二度寝をする鳳凰院。
「待て待て二度寝するな!起きろよ!」
そう言って鳳凰院を起こそうとしているとドアからノックの音と美冬の声が聞こえた。
「ねぇ〜!彪牙起きてるー?」
なっ!美冬!!?って事は…げっ!携帯を見るともう起きないといけない時間だった。
ヤバい…この状況を見られたら何を言われるか分からない!直ぐに返事をする!
「起きてる!起きてるよ美冬!だから先に降りていてくれーっ!!」
「えっ!?彪牙が私に起こされる前に起きてるなんて珍しい。…分かった。まだ鳳凰院さんも起きてないから起こしてから降りるね!」
!!!!?? ヤバい!それはヤバいぞ!どうしよう!鳳凰院を起こしに行っていなかったら怪しまれる………今直ぐ起こして美冬が鳳凰院の部屋に入った瞬間に抱えて下に降りるしかない!そうと決まれば!寝ている鳳凰院を抱えて扉の前に立って美冬が鳳凰院の部屋に入るのを待つ。数秒後、美冬が鳳凰院の部屋をノックする。
「鳳凰院さん。起きてます?…………返事がない?まだ寝てるのかな?鳳凰院さん入りますよ。」
返事がなかったから部屋に入っていった。入った瞬間部屋を出て走って階段を降りてリビングに行く!
リビングに着くと先に朝食を食べていたじじぃと目が合う。じじぃは驚いた顔して
「彪牙…お主何で鳳凰院さんを抱えておるんじゃ。」
あっ!じじぃの事忘れてた…
「えっと…それは……」
ヤバい!何て言ったら良いんだ!!!考えていると階段を降りてくる音が聞こえ横から美冬の声が聞こえた。
「ねぇ〜…彪牙…何で鳳凰院さんを抱えてるの?」
横を向くと目の光がなくなった美冬がそこにいた。
「えっと…これはその……」
言い淀んでいると抱えていた鳳凰院が起きた。
「うーーーーん………榊?…ボク何でお姫様抱っこされてるの?」
何でこのタイミングーーーーーっ!!!!!?
「彪牙…」
「待て美冬!早まるな!振り上げている右手を下げろ!さすがに今は避けれねーから!」
「んなもん知るかーーーーー!!!!!」
思いっきりフライパンで頭を叩かれた…
絶賛正座中…オレは悪くないのに理不尽だ。
事の経緯は鳳凰院が夜中にトイレに行って間違えてオレの部屋に入ってベットに潜り込んだから。美冬とじじぃに説明し何とか分かってもらえたのだが…
「それなら私が起こしに行った時に正直に言えば良かったじゃない!何で鳳凰院さんをお姫様抱っこしてリビングに行くかな!」
何故か美冬から追加のお説教を受ける。食卓を見てみると鳳凰院とじじぃが談笑しながら朝食を食べている。おい待てよ!オレも朝食食べたいって!食卓の方を見てるのに気付かれ美冬に怒られる。結果朝食を食べられないまま登校時間になり3人一緒に家を出る。うーーー。腹減った〜…学校着いたら購買行っておにぎり買うかぁ〜。そう思っていると美冬に気付かれないように鳳凰院が耳打ちしてカバンを持ってない方の手に何かを渡してくる。
「ごめんね〜榊、何も食べずに学校に行くのはツライと思うからボクのおやつをあげるよ♪」
何を貰ったのか確認するとシュークリームだった。
「ありがとう。」
「良いよ!ボクが間違えたのが悪いからね〜!」
オレは貰ったシュークリームを鞄の中にしまってから今後どうするのかを2人に聞いたら美冬から
「朝起きた時にサラ姐からL○NEで、放課後話があるから2人を連れて屋上に来てって連絡があったから詳しい話はその時に。」
サラ姐から連絡があったのか…まぁ〜今聞くよりもその方が良いか。そう思ったオレは別の話題を2人にしながら登校した。
これにて第1章は終わりです。
次から第2章です。
お読み頂き、ありがとうございます。
この作品を『おもしろかった!』、『続きが気になる!』と思ってくださった方はブックマーク登録や↓の『☆☆☆☆☆』を『★★★★★』に評価して下さると執筆の励みになります。
よろしくお願いします!