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美冬side⑤




鳳凰院 揚羽が気に入らない!

何が気に入らないって…私と同じかそれ以上に可愛くて魔力量が多くて戦闘センスもあって強いところが!

そして彪牙が満更でもないのが1番気に入らない!!!

彪牙のバカ!バカ彪牙ーーー!!!

屋上での戦闘ではクソアクマに関しての情報がなかったから不覚を取った。今回はそうじゃない。さっき戦って分かった事がある。鳳凰院は接近戦に弱く打たれ弱い。

近付いて一撃入れる事が出来れば勝てる。ただその前に鬱陶しい障壁を破らないとどうしようもない。

サラ姐に促され校庭に移動して結界を張る。

すると鳳凰院が挑発気味に私に語り掛けてくる。


「ねぇ〜《ハーフ》ボクに勝てると思ってるの〜?さっきの戦いで1度もボクにダメージを与えられなかったのに。」

「るさい。」

「なに?聞こえないよ〜。」

「うるさいって!言ってんのよ!!!」


天使化して感情のままに結界内の地面全てを凍らせるが鳳凰院は悪魔化して飛んで回避する。


「へぇ〜…屋上で戦った時より明らかに火力が上がってるじゃ〜ん♪で〜も〜…ボクに当てないと意味ないけどね〜!アハハハハ!」


まるで無邪気に笑う子どものように見える。


「そのムカつく顔に氷塊をぶち込んでやる!!!」


ニヤッと口角を上げながら挑発的な笑みで


「やってみなよ!やれるもんならねー!」


鳳凰院が火の槍を無数に詠唱し撃ち込んでくる。

迫ってくる火の槍を避けながらこちらも氷の礫を詠唱し撃ち込むが全て障壁に阻まれる。障壁をどうにかしないとクソアクマには届かない。礫以外にも氷の槍や地面から氷の棘などを詠唱し鳳凰院に撃ち込んでいくがどれも障壁によって阻まれる。障壁で私の魔法を全て防ぐ事が出来ると確信した鳳凰院が


「ねぇ〜やっぱり〈ハーフ〉じゃボクの障壁は破れないようだね!…もう飽きてきたしそろそろ終わりにするね!」 


次の瞬間私の頭上に巨大な火球が詠唱される。まともにくらったら最悪死ぬ。そう思った私は氷の防壁を展開する。それを見た鳳凰院がため息をつきながら


「ハァ〜…そんな魔法じゃボクの魔法は防げないよ〜!」


鳳凰院が手を下ろしたのち火球が私に向かって降ってくる。防壁に火球が衝突してあまりの威力に足元が地面にめり込み、徐々に防壁に亀裂が入っていく。そして防壁が破られた。火球が目の前に迫った時私は奥の手を発動した。


「ー【絶対零度】ー」


発動した瞬間校庭に張った結界内の空間全てが凍った。それはつまり鳳凰院の動きも止まる。これだけでも充分強いのだが絶対零度にはもう1つの効果がある。それは魔法は全て強制的に解除あるいは発動出来なくなるというもの。だが術者の私は対象外。私は止まっている鳳凰院に近付き障壁が解除されているから確かめる為に触れる。


「ちゃんと解除されてる。…フフフフフ。」 


障壁は解除されているの確認した

絶対零度の維持出来る魔力以外を両手に集め鳳凰院の鳩尾に向かって放つ!


「吹き飛べ!クソアクマーーー!!!」


鳳凰院は張ってある結界まで吹き飛ばさられそのまま地面に落ちる。そこで【絶対零度】を解いた。


「カハッ!!?」


血反吐を吐いて倒れ込む。鳳凰院は一体何が起こったのか分からないみたいで困惑している。そして私に吠えた! 


「一体…ボクに何をしたんだ〈ハーフ〉!!!」


【絶対零度を】使うまでは見下して嘲笑っていた鳳凰院が今は恐怖に顔が染まってる。


「言うわけないでしょクソアクマ。」


倒れた鳳凰院の方に氷の槍を精製しながら歩み寄る。

鳳凰院が距離を取る為に立とうとするがさっきの攻撃受けたダメージで足がふらつきまた倒れる。そうこうしてる間に私は鳳凰院の横に立った。


「これで終わり!」


トドメを刺そうとした瞬間に激しい立ちくらみが私を襲う。


「くっ!」


ふらつき倒れまいとするが抗えず後ろに倒れてしまう。 

「はぁ…はぁ…魔力枯渇で倒れるなんて。」


魔力枯渇とは魔力を全て使い切った時に起こる現象で使い切った時に激しい立ちくらみや頭痛が起きる。

抗う事は出来ない。

そして魔力総量の10%を回復しないと魔法を発動する事は出来ない。もう少しでクソアクマを殺す事が出来たのに…


「アッハハハハハハハ!…くふぅ……魔力枯渇で倒れて終わりだなんて滑稽だね。」


鳳凰院が血反吐を吐きながら立ち上がって笑う。

立ち上がろうと思っても身体に力が入らない。無理もない…今日の戦闘で身体を酷使しすぎた。

横にいる鳳凰院も私の最後の一撃で立ってるのがやっとのようだ。そう思っていると


「《ハーフ》…ボクに一撃入れたのに免じて今回は引き分けにしといてあげるよ。」


魔力枯渇にならなければ私が勝っていたのに…戦闘が終わった事に気付いて2人がこちらに歩いてきた。






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