8 話
「美冬…なのか?」
降りてきた人はどう見ても人間ではなかった。
何故なら頭の上に金色の輪っかがあって背中に純白の片翼が生えているからだ。
「そうだよ。」
力強い返事が返ってきた。それによく見ると怪我した所全てが治っている。
「怪我はもう良いのか?」
「大丈夫。私よりも彪牙は傷だらけじゃない!すぐに治癒魔法掛かけるから動かないで。」
美冬が治癒魔法を掛けてくれる。戦闘で負った怪我が全て治った。
「美冬ありがとう、助かったよ!」
「うん。(照)」
「ねぇ〜。突然出てきてイチャつくのやめてくれないかな〜?」
火の槍を粉砕されオレ達の様子を見ていた鳳凰院がしびれを切らし口を開いた。
「《ハーフ》…死に損ないだったのに何それ?完全に天使化してるじゃん。一体何があったかしらないけど!《ハーフ》が《純血》に勝つ事なんてありえないんだから!」
良い終わりと同時に無数の火の槍を詠唱し放ってくる。
「下がってて彪牙!全て防いでみせるから!」
美冬は右手を前に出し詠唱する。
「凍れ!そして砕けろ!」
一瞬で全ての火の槍を凍らせ粉砕した。
粉砕された鳳凰院はびっくりしたような表情になるもそれは一瞬で次の魔法を詠唱する。すると美冬の下から火柱が数本上がるが全て避ける。そして次はこっちの番と言わんばかりに氷の礫を無数に鳳凰院の周りに展開して放つも全ての礫を上昇して避ける。
「アハっ!やるじゃんか〜♪…楽しくなってきたよ!…さぁ〜もっとボクを楽しませてよ《ハーフ》!」
すると上空で大きな火球を詠唱し
「ほぉ〜ら得意の氷魔法で凍らしてみなよ!」
火球をオレ達に撃ってきた!!!
「くっ!今まで撃ってきた魔法と比べものにならないくらい大きすぎる…彪牙!私の後ろから出ないでね!絶対に防いでみせるから!」
美冬は火球に対して氷の障壁を円状にし全体を守るのだが火球の威力が高すぎる為少しずつ氷が割れていく、その度に氷を張り続けるがどう見てもジリ貧だ。このままでは…そうだ!ある作戦をを思い付き美冬に話した。
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