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【御礼 20,000PV到達】召喚されたのはスマホでした〜付属品の俺はこの異世界で地道に生きていこうと思うのに、Chat-AIが許してくれない〜  作者: 野川雄一


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084 王様との晩餐は、場違いすぎる

「王様と飯食う日が来るとはな……」


テーブルに並んだ料理を前に、俺は内心でつぶやいた。

豪華すぎて何をどうすればいいのか分からん。

しかも、向かいにいるのは国王と王妃。その隣には、国王の孫らしき女の子。

どう考えても庶民の俺が混ざっていいメンツじゃない。

……うん、たぶん俺、今だけ世界で一番場違いな男。


「堅くなることはない。今日は客人として気楽に楽しんでくれたまえ。ほれ、、、」


国王がそう言って笑い、手に持ったワインボトルをこちらに付き出すので、思わずグラスを差し出しちゃったよ!

やばい!王様に注がせちゃった……これ、飲み干すべき?それとも半分残すのがマナー?

王様が俺とグラスを突き合わせて、ワインを一口飲むと、皆が食事をスタートさせた。


〘一番位の高い人が最初に口をつけるのが、会食の際のルールです。〙


うわぁ、そういう暗黙のルールが有ったんだね。コグニーサンキュ。でも先に教えて欲しかった。

トリバー伯爵との会食の時ってどうだった?失礼千万だった気がするぞ。

血の気が引きかけてる俺を横目に、隣のフィオナは優雅にナイフとフォークを操っていた。

……さすが貴族令嬢。場馴れすぎてる。

あれ?リメアとミネルヴァさんまで。ディーノさんも!


「紹介が遅れたな。この子が孫のアルシナだ。アルシナ、この方がゆうし、、ケンゴ殿だ。」


今、勇者って言いかけたね・・


「はじめまして、アルシナ殿下。」

「はじめまして、ケンゴ様。噂は聞いております。冒険者と聞いていましたので、はじめはそちらの方がケンゴ様と思ってましたわ。」


そう言って、アルシナはディーノさんに視線を向けた。


「あはは、私はただの薬師ですからね。」

「でも、剣術や魔法も会得されてるとか。そんなのただの薬師じゃありませんわ。ケンゴ様のご活躍は、王都でも話題になっておりますのよ。」

「え、話題って……そんな大げさな。」

「トールから聞きましたよ。百体もの魔獣を討伐されたとか。」

「いや、あれは皆で倒したんですよ。」


思わず声が裏返る。リメアが横で小さく肩をすくめた。

国王が真面目な声で続ける。


「それに、トリバー伯爵領での疫病鎮静。あれは王都の治療師団でも成し得なかった功績だ。」

「まぐれですって。たまたま薬が効いただけで…」

「まぐれで民が救われるなら、治療師など要らぬだろう。」


国王の真っ直ぐな言葉に、思わず言葉を失う俺を見て、アルシナ殿下がくすっと笑う。


「ご謙遜ですよね~。……でも、噂の通り腰の低いお方なのですね。」


その目が、どこかうっとりと柔らかい。


〘従者であるリメアが内向けに抑え込んでいる魅了スキルが、ケンゴ経由で漏れ出てます。遮断しますか?〙

『して!マッハで遮断して!』


王族を魅了するなんて、まずいだろ!


「では、ケンゴよ、」


国王がワインを置き、穏やかに口を開く。


「そなたの旅の話を少し聞かせてもらえぬか?この子はまだ13歳だがお転婆でな。そなたの話を楽しみにしておったのだ。」


そこから暫く、村を出てからトリバー伯爵領都での出来事や悪徳奴隷商人討伐、ロキシーでの出来事など、お転婆のアルシナ殿下が喜びそうなエピソードを話していった。

この世界には娯楽が少ないようで、俺の拙い話でも、アルシナ殿下はコロコロと表情を変えながら楽しんでくれたようで何よりだ。


◇◇◇


「それで、その禁書では何か発見は有ったのですか?」


興味の尽きないアルシナ殿下が、キラキラした顔で前のめりに聞いてくるのでちょっと引く。

このお嬢さん、かなりお転婆と思われる。


「六柱の魔王によって神様が幽閉されてしまっているようだ、ということが分かりました。」


「え? 神様が、ですか?」


「はい。その神様の幽閉の鍵を持つ魔王たちを、大昔の勇者が精霊の力を借りて各地に封印したようです。」


俺は禁書から写し取った二次元コードを読み込み、空中に淡く浮かび上がる地図を見せた。

王族たちが思わず身を乗り出す。


「これは……?」

「封印の場所を示す地図、だと思います。光っている点が、それぞれ封印の地かと。」

「ふむ、位置関係から見て、この点はトリバー伯爵領都……となると、こちらは王都東方の山岳地帯か。」


地図を覗き込んだ国王が地図を眺めながら呟く。

だが次の瞬間、王の視線が一点に止まった。


「……砂漠の中央、か……」

「ここ、ですか? 都なんて見当たらない場所ですよね?」

「それに、王都がこの辺にあるはずなのに、その印が無いわね。」


アルシナ殿下と王妃の言葉に俯き気味に頷き、しばし考えていた国王はゆっくりと顔を上げ、俺を見た。


「ケンゴ。ひとつ頼みがある。」

「頼み、ですか?」

「旧王都……今では砂に埋もれた“アルザリア”と呼ばれる遺跡がある。古文献では古語で“光の聖域”という意味だ。この地は、かつて神々と交信する祭祀都市だったとも伝えられている。その中心に、かつて“光の神殿”と呼ばれた建造物があったらしい。」


国王の話によると、その昔、旧王都周辺が砂漠化した際に現在の場所へ遷都したそうだ。

その遷都前の旧王都のあった場所が、さっきの地図の場所らしい。

大昔のことなので封印のことが忘れられ、遷都の際に神殿が取り残されてしまった可能性がある。

神殿が封印の役割を担っていたとするなら、今、この王都にあるのは、形だけの建物に過ぎなくなる。


「封印の地が本当にそこなら……放置すれば危険だ。」

「まさか、封印が……?」

「十数年前の地震以来、砂漠周辺で魔物の出現率が上がっているのが気がかりでな。

 老朽化した神殿が瘴気を漏らしているのかもしれん。」

「で、この旧王都の神殿を調査してこい、ということですか。」

「そうだ。なに、君らだけで行ってこいとは言わん。遺跡に詳しい者を付けるとしよう。どうだ?」

「わ、分かりました。」


隣でワクワクしている女の子がいますが、連れて行きませんよ。


「え〜・・・」


上目遣いしてもダメです。







読んで頂きありがとうございます。

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作者が小躍りして喜びます。

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