第4話 親友に感謝を
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「ねぇ……彰人さっきはありがとね。」
「良いって事よ。親友が困っている所を助ける常識だろ。」
「そうだね。」
俺達は弁当や屋台で買ってきた物を食べながらさっきの事を話していた。
「ハハッ!やっぱ健介の話は面白いな!」
「そんな事はないぞ。仕事場での面白い話をしただけだぞ。」
「そこが面白いんだよ。……私の職場なんて面白い話なんてないぞ。」
「由美さんの作った厚焼き玉子美味しいです。」
「隠し味にヨーグルトとマヨネーズ入れただけよ。」
「そうなんですね。私も入れようかな。」
「もし良かったら教えましょうか?」
「えっ!……いいんですか!?」
俺達の家族は昼ご飯を食べ終え少し休憩を挟みながら桜をゆっくり見ていた。父達は酒を飲みながら話で盛り上がっている。
「ねぇ……彰人。そこら辺歩きながら桜、見ない?」
「おう良いぞ。」
「母さん。俺達、歩いて桜、見に行くから。」
「良いわよ。」
「じゃ……行こうか。」
「そうだな。」
俺達は歩きながら桜を見る。
「今日、晴れてて良かったな。」
「本当だな。」
「夜のライトアップ綺麗なんだろうなぁ~」
「だな。」
何分か歩いて桜を見ていると迷子の子が泣いていた。
「どうしたの?」
「お母さん……何処かに……行っちゃった。」
「そうなんだ。私達が貴方のお母さん探してあげる。……お名前なんて言うの?」
「……光輝。……良いの?おねえちゃん。」
「お姉ちゃん!?……一先ず探そうか。」
「……うん!」
俺達は光輝君の手を繋ぎながら光輝君のお母さんを探す。
「何処に居るんだろうな。」
それから何分か探すが見当たらない。丁度休憩がてら自動販売機の前で休憩していると迷子の子のお母さんだろうか声をかけて来た。
「光輝っ!……もう何処に行ってたの!」
「あっ!……お母さん!」
「隣に居る人達は?」
「あぁ……光輝君が迷子になっていたのでお母さんを探していたんです。
「ありがとうございます。」
「いえいえ。……困っている子を置けなかったんです。」
「そうだったんですね。本当にありがとうございました。」
お母さんに連れられ俺達から離れる。
「お姉ちゃん達ありがとう!」
俺達は手を振るお母さんは一礼をし何処かへ行ってしまった。
「一先ず見つかって良かったな。」
「だな。」
(……側から見れば父親ろ母親が子供と一緒に桜見に来てる絵だったよな。て俺は何を考えてるんだ!)
「一先ず戻ろうぜ。」
「おう。」
俺達は家族が居るブルーシートに戻り座る。
「お帰り。桜どうだった?」
「綺麗だったよ。」
「私も後で見ようかしら。」
「なぁ……健介。」
「何だ?……ジェームズ?」
「うちのジェームズが女の子になっちまった。……どうして俺の息子がTS症候群になるんだ。」
「……お父さん。」
「……リチャード。」
「すまん。本来はジェームズを元気図付ける為の花見なのに。」
「良いんだ。ジェームズも辛いんだろ。今日は弱音を吐いて良いんだ。」
「ありがとう健介。」
(うちの父さん。こんなに涙流してるなんて……お父さんも辛いんだ。……俺が前を向かないとな。)
それから父は一通り喋り終わったのか疲れて眠ってしまった。
「父さんが弱音吐くなんて見たことないよ。」
「ジェームズは見た事ないと思うけどお父さんはため込むタイプなの。昨日、ジェームズの事を話してたら泣いちゃってね。」
「そうなんだ。」
それから何時間経ったのかそれから俺達は帰る準備をする。」
「なぁ……ジェームズ。俺さジェームズを元気付ける事ができたか?」
「何言ってるんだ。……彰人が最初の頃気づいてくれて俺、嬉しかったんだ。今日の花見を家族ぐるみで企画してくれたんだろ。……俺さ彰人のお陰で元気付けられたよ。本当にありがとう。」
「ジェームズっ!」
「ほらこっちの片づけ終わったから後は彰人の所だけだぞ。」
「あぁ……今片付けるよ。」
俺達は片付け終え俺達は駐車場まで歩く。ジェームズの顔が少しだけ明るくなっているように見えた。
「ジェームズまたな。」
「おう。また明日な。」
俺達は駐車場で別れ車に乗る。
(彰人のお陰で少しだけ元気を取り戻せた気がする。本当にありがとう。)
車は自宅に向け走り出す。
「今日は楽しかったわね。」
「本当に楽しかった。」
「ふぁ……」
「ふふっ……疲れているのねリチャードは。」
父は寝ている。よほど疲れているのだろう。俺は少しだけ笑みを浮かべるのだったそれから車は自宅に着き俺は車から降り洗面台で手を洗い俺は自室に入りベットに横になる。
(桜綺麗だったな。……後、初めてナンパされたな俺……あの時彰人が居なかったら俺どうなってたか。……助けてくれた時彰人カッコよかったな。て何を考えてるんだ俺は男だぞ)
悶々とした気持ちを抑えるため俺は枕に顔をうずめる。それから数分後母さんから風呂にはいりなさいと言われ風呂に入る。俺は母さんから教えてもらった通りメイクを落とすそして服を脱ぎ籠に入れブラジャーや下着を籠に入れる。
「昨日からだけど女の身体は慣れないな。」
最初の頃は裸を直視出来なかったが目を開けてしまえばなんともなかった。俺は風呂場の戸をあけ身体を洗い髪の毛をシャワーで洗いシャンプーを使い髪を洗う。面倒くさいのはシャンプーの量が多い事、早く乾かない事が面倒くさいと思った。髪を洗い終え身体を洗うボディーシャンプーで身体を洗いシャワーで泡を落とし風呂に入る。
「ハァ……女性て色々面倒なんだな。髪は早く乾かないし化粧品が多くてわかんないし。」
身体が温まるまで風呂に入り風呂から上がり下着とプラジャーを履きパジャマに着替え洗面台で髪を乾かす。
(男の時は早かったのにな。)
髪を乾かし終え自室に戻る。夕ご飯は桜を見に行った時に屋台で買って食べたのでお腹は空いていない。俺は勉強をして漫画を読むそれから時間が経って時刻は十二時を指していた俺は電気を消してベットに横になり俺は眠りに入るのだった。
髪を乾かし終えした