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閑話4

お待たせしました!


2話連続投稿デス!


もう少し進むと、読者の方から頂いたネタを取り入れた話が出てきます!皆様の御協力ありがとうございました!

シオン達がシルフィードを救ってから少し経ったある日─


場所はリュミナス王国の会議室。


「まさか、こんなに早く各国のトップが集まる事ができるとは………」


「そうですね。シオンさんに言われないとこの魔法の本当の価値に気付けませんでした。それに、帝国とはよく集まっていると聞きましたよ?お陰で我が国の穀物が売れなくなってしまいましたわ」


拗ねるようにフローリアは言った。


「だから!それは他の物で補ったではないか。今後は輸出品を変えなければならないな?」

「それはわかっています!ただ、すぐに変更はできないのです!新たな加工品や珍しい品種の栽培には数年単位で掛かるのですからね!」


取り敢えず、お互いの貿易についての輸出品、輸入品についてしばらくは調整する事で話が白熱していた。

現在ここにはリュミナス王国の国王とガイア帝国の皇帝グイード、そして亜人連合のフローリアがいた。


「まぁまぁ、二人とも………」


「「そういうあなた(きさま)が1番悪い!」」


おおぅ!?


「だいたいなんだ!あの常識知らずな少女は!」

「そうですよ!あんなに可愛いのに、恐ろしい魔法を連発して!正直、四大精霊様がいなくてもシオンさん1人で大陸制覇できてしまいますわ!」


………………沈黙が流れた。


「前にあの少女と話したが、悪い娘ではない事はわかっている。ただ正直、貴族社会に置いての腹の探り合いには向いていないだろう。だが─」

「そうですね。あのシオンさんが、非道な真似をするとは思いません。四大精霊達が嗜めるでしょう。だけど─」


「「あなた(きさま)の王子との婚約には賛同しかねる!」」


リュミナス王国のクリス王子とシオンが結婚すると王妃となり、どうしても自国であるリュミナス王国の国益を1番に考えるようになるだろう。それに危機感を募らせているのが、帝国と亜人連合の二人という訳である。


取引に四大精霊の契約者が強気で出れば、不利な条件でも契約を結ばなければならなくなると思っているのだ。


それはそうだろう?


すでに四大精霊の3柱と契約した者に、どうして対抗できようというのか?

と、いう訳で長年対立していた帝国と亜人連合は協力体制を取ることにしたのだ。


「それは仕方がないだろう!お前達も自国にシオン君のような者が現れれば取り込もうとするだろうがっ!」


図星を刺されて二人は沈黙した。


「しかし、過剰戦力過ぎるではないかな?」

「そうですよ!これ以上、王国の力が飛び抜けるのはズルいです!」


と、話は振り出しに戻るのであった。


「………ではどうすればいいというのだ?」


「取り敢えず、草案ではお前の息子がシルクード伯爵家に入り婿として入る事だな。国王にはお前の娘に婿を取らせろ」


「私からはシルクード伯爵領を独立させる事を提案しますわ。シオンさんの領地を発展させる手腕は素晴らしいですから、自国や他国からの干渉を受けない、『独立都市』として新しく【精霊伯】の爵位を作り、手を取り合ってよき隣人としてお付き合いしていきたいですわね♪」


「お前達、言いたい放題だな!?」


他国の気持ちもわかるのだ。自分達では対抗できないほどの戦力を持っているのも確かなんだから。しかし、自国の国益の為にそれを認める訳にはいかなかった。


「………この話は保留にしておく。まだ第1回目の話し合いの場だ。それにまだ成人するまで時間があるだろうから次回にしよう。それよりも魔王軍の動きについてだ」


空気が変わった。


「シルフィード様が亡くなった(生き返ったけど)ことで、四大精霊の力が絶対ではない事が明らかになった。魔王軍は地下に潜り確実に世界を侵略していたのだ!我々は何十年もそれに気付かずにいたのが脅威である」


「そうね。魔族は寿命が長いわ。だからこそ取れた策略だったのね」

「問題は四大精霊達を直接狙ってきたことだ。万が一、全ての四大精霊が魔王軍に堕ちていたら…………」


最悪の出来事を想像して身震いした。


「しかし、シオン君のお陰で順調に四大精霊達は救われている。最近、同等の力を持つ海龍まで契約したしな」


「「だから過剰戦力だと─」」


「わかったからもういいわ!」


コホンッと、咳払いをして続けた。


「残るは火の四大精霊イフリート。それに魔王軍の潜伏先も探さなければな」

「魔王軍がどこに拠点を持っているのか、我が国でも探してみますわ。見付けた時には─」

「ああ、幸い、転移魔法で瞬時に伝達できるから他国と協力して、叩き潰すぞ!騎士達の訓練を怠るなよ?四大精霊やシオンだけに任せる訳にはいかないしな!」


こうして、第1回目の各国首脳会談は終了したのだった。


後に、フローリアの提案した新たな爵位『精霊伯』の爵位をシオンに与えて、独自の権限を持たせることになるのは、もう少し後になってからの話である。


そしてこの精霊伯という爵位はこれから先、遠い未来まで大陸中で語り継がれる事となるのだった。





だってシオンがやらかすから…………








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