前話の感動を返して…………(なんのこと?)
さぁ!待ちに待ったお時間ですよ♪
「準備は整った!」
シオンの足元に巨大な魔法陣が完成し、浮かび上がっていた。
そして、シオンの目の前にはクイーン・アントで吹き飛ばされていたウッドレンジャー達が勢揃いしていた。
「さぁ!お前達の本当の力を見せる時だ!暇な時間に、ノームと一緒に考えていた私の最高傑作を見るがいい!」
シオンの言葉にノームが振り返った。
「シオン!完成してたの!?」
シオンはノームに視線を送ると頷いた。
「愛と正義のウッドレンジャー!シークエンスモード開始!」
5体のウッドレンジャー達は、高く飛び上がると、各自変形していった。
キュイーーーーン!!!!
ガチャーーーン!!!!
ガチャ!ガッチーン!!!
ガッキーーーーン!!!
なんとウッドレンジャー達は変形し、各自パーツとなって変形合体したのだった!
『愛と正義の使徒!グレート・ウッドカイザー!推参!!!』
ババッーーーン!!!!!!
(キメポーズ)
ドシンッ!
変形合体したグレート・ウッドカイザーはクイーン・アントと同じぐらい大きかった。クイーン・アントも力ずくで水の束縛を破ると、グレート・ウッドカイザーに向かっていった!
グルルルルル!!!!!!
鎌の様に鋭い手足で切りつける!それを防ぐグレート・ウッドカイザーに火花が飛び散る!
ガギンッ!!!
ドンッ!
ガギギッーーーーン!!!!
お互いに殴る蹴るの応酬であった。
どちらも傷を追ってダメージが蓄積していく!
大怪獣対決に、他のメンバーは距離を取り見守っていた。
「いっけーーー!グレート・ウッドカイザー!」
ノームとシオンはこの対決を白熱した応援で盛り上げる!その他のメンバーは、理解が追い付かずポカーンと見ているだけであった。
「ノームにシオン…………お主らはいったい何をしておったのじゃ………」
このおバカな二人に頭を抱えるウンディーネ。確かに凄い。あのクイーン・アントと互角に戦っている。
しかしコレジャナイ感がハンパなかった。
「ゴクリッ………こいつは私の本来の姿でも勝てるかどうか………」
戦闘凶のリヴィはいつか戦ってみたいと胸を踊らす。
「だから言うたじゃろう?シオンが1番非常識じゃと?」
「………ええ、ようやく理解致しましたわ」
フローリアはシルフィードに色々と話を聞きたかったが、目の前の大怪獣のバトルから目が離せないでいた。
『これでシオンさんは3柱の精霊と契約した事になる。それを抜きでも、この巨大ゴーレムだけでも国が滅ぼされるわ』
なんとかシオンを敵に廻さないようにしようと心に誓うフローリアだった。
三者三様の考えであったが、戦いも佳境に差し掛かろうとしていた。
クイーン・アントの背中から羽が形成されたのだ!
ブーーーン!!!!
クイーン・アントは完全に飛ぶというよりは、羽を推進力に変えて、高速で突っ込んできた。ベルゼブブを喰らった事によりその能力の一部を取り込んだのだろう。
ドッカーーーーン!!!!
避ける事ができず、グレート・ウッドカイザーは強力な体当たりを受けて、反対側の壁に激突した。
「くっ!グレート・ウッドカイザー!負けるなーーー!!!!」
「そうよ!あんたはこんなもんじゃないでしょう!あんたは私とシオンが何度も徹夜して、考えて、時にはデザインの相違でケンカもして………そしてやっと完成したのよ!根性をみせなさい!」
二人の思いが伝わったのか、グレート・ウッドカイザーはゆっくりと起き上がった。しかし、ダメージは大きそうだ。
膝を付きながらも、クイーン・アントを見据えて、地面から武器を生成したのだ!
「あれは…………!?」
「そう、ついに使うのね………」
地の力を借りて、一振の剣が現れた。
「あれが伝説のアース・カイザーなのね!」
「まさか、この目で見ることができるなんて!」
お前達が作った創造物に伝説もクソもないだろうに…………
ゴクリッと誰かが喉を鳴らした。
距離を取っていたクイーン・アントとグレート・ウッドカイザーが同時に動いた!
クイーン・アントは風魔法を放つ!前回、シオン達全員が防御してやっと防げるレベルの強力な風魔法である。
そこにグレート・ウッドカイザーが剣を構えて突っ込んでいった。
「でるよ!」
「グレート・ウッドカイザーの必殺技が!?」
グレート・ウッドカイザーは愛剣アース・カイザーに魔力を乗せて斬り掛かった!
風魔法とアース・カイザーがぶつかり合う!
それは僅かな時間であった。渾身の風魔法がぶつかる瞬間、グレート・ウッドカイザーは風魔法を切り裂いた!!!?
グルルルルル!!!?
「いっけーーーーー!!!!!」
グレート・ウッドカイザーの必殺技が炸裂した。
必殺剣『カイザーブレイク』!!!
愛剣アース・カイザーが魔力により色が金色に輝いていた!そして勝利の【V文字】に切り裂く必殺技である!
その必殺技が炸裂し、ベルゼブブの力を取り込んだクイーン・アントをついに倒したのだった。
「やったわ!流石はグレート・ウッドカイザーね!」
「敵もなかなかだったわね。まだまだ精進しないとダメよ!」
シオンとノームは勝利したグレート・ウッドカイザーを褒め称えるのだった。
【ついていけない人達】
唖然・呆然・茫然・ポカーン
いやー!合体ロボットって萌えますよね。今回、書いていてメッチャ楽しかったデス!必殺技の名前はヴィクトリーブレイクなどにしようかと色々と悩みましたw
ウンディーネ
(このバカ、1度ぶっ殺して真面目に書かせないとダメかも知れない)
ゾクリッ……
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