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海に料理はないのよ?

海龍のリヴァイアサンを仲魔(魔物だから間違ってない!)にしたシオン達は、二手に別れる事になった。

体力の低下しているクリスを王都へ戻って療養させる為に帰還するのと、亜人連合へ使者として向かう者と別れる事になった。


「では私が亜人連合へと向かいますわ」


レイラ公爵婦人が手を挙げた。


「しかし、レイラだけと言うのは………」


国交の事を考えるなら王妃様を使者と向かわせた方が位は高いのだが、息子のクリスに付き添ってあげたいと思って使者を買ってでたのだ。


「なに、武装船が3隻付くしワシも一緒に行くからのぅ」


ギルド長のお爺ちゃんも付いていってくれるそうだ。ギルド長も数少ない転移の事を知る人間であるから安心だろう。


「私も一緒に行くわね!」


四大精霊のノームも行けば話が通り易いよね!

こうして海龍の騒ぎは終息したのでした。



「全然終息してないんですけど!?」


王都へ戻った時は大歓声が起こった。海の怪物である海龍を『倒した』事になったからだ。


「聞けーーーーい!!!今回、四大精霊殿の力を借りて海龍の討伐が成功した。しかも、ただ倒した訳ではなく、海龍を改心させ近隣の海の守り神とする事ができたのだ!これは有史以来の快挙である!我が息子クリスも無事に戻ってきた。自らを囮にして、多くの者を救ったクリスにも盛大な拍手を頼む!」


きゃーーーー!!!!!!

王子様ばんざーーーーい!!!!!

四大精霊様、最高です!!!!!


この日は盛大なお祭り騒ぎになった。


「これは…………騒がしいな」


海龍のリヴィは少し鬱陶しそうであった。


「ごめんね。明日には私の領地へ戻るからね。リヴィは騒がしいのは苦手?」

「うむ、海の底は静かだった。しかし、たまにはこういうのも悪くないな。人魚達などから陸の事は聞いていたしな」


そう言ってリヴィは目の前にあったワイングラスを持つと一気に飲んだ。


「ちょっ!?急に飲んで大丈夫?」


シオンが心配すると、リヴィは目を開いて叫んだ!


「この飲み物はなんだ!?こんな美味な物は初めて飲んだぞ!」


それからリヴィは料理もうまうまと豪快に食べ尽くした。

そう言えば、海龍の時って生魚を丸呑みしかしてなかったもんね。料理なんて初めて食べたんじゃないかな?


「まさか、地上の食べ物がここまで進化していたとは!?」


至福な顔でリヴィはワインボトルを抱えながら飲み潰れるのでした。着物が着崩れてエロいよ!?男子どもは見ちゃダメ!


翌日、転移で領地へ戻ったシオン達はシルクード領をリヴィに案内した。後ろからウンディーネが無言で付いてきたのは少し怖かった。


「ウンディーネ殿、何か我に用でもあるのかな?」


着物姿のリヴィは扇子を口に当ててウンディーネに尋ねた。


「リヴィよ。1度、妾と勝負して欲しいのじゃ!どちらがより水魔法を扱えるのか勝負じゃ!」


!?


なんだ!?なんだ!?

急にウンディーネが勝負を挑んできたぞ?


「ちょっとディーネ!急にどうしたの?」

「先の戦いで、妾は自分の不甲斐なさを痛感したのじゃ。だから同じ水を扱う者と腕試しの『修行』がしたいのじゃ」


シオンがどうしようかなー?とリヴィを見ると・・・。


「うむ、我も『本気』で戦ってみたいと思っていた所だ。是非ともお願いしたいぞ!」


リヴィも了承したのだった。うわぁ~!リヴィも戦闘狂だったの!?

とはいえ、この伝説級の二人がぶつかると地形が変わりそうなので、シルクード領の真下にある魔境の森の『近海』でお願いした。


「いい!二人の本気のバトルだと、津波が起こるから近くの島に迷惑が掛からない様にしてね!」


シオンは二人に厳命し、さらに夜に戦うようにお願いした。夜だと漁師とか海に出てないからだ。


こうして、伝説級の力を持つ二人が腕試しという名の本気のバトルを始める事になったのだった。



マジで?









次回は閑話を挟んでからバトルになります。


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― 新着の感想 ―
[一言] テレビカメラの様な植物が在ればなあ その生放送を大スクリーンで放映すれば かなりの見世物になるやろ、カメラ映像と上映の間に 【念話】でパス作らんとどうにもならんが 人魚てきになる話出て来た…
[気になる点] 愛称がリヴィのはずがレヴィになっている。 [一言] ディーネとリヴィの戦いはどんな感じになるかな。
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