四大精霊イフリート・・・・の、子供ーーーーーーー!!!!?
シオンだけはイルミナ将軍の戦いよりも、『鑑定』による詳細な情報をみていた。最近、距離があっても視覚内なら見る事ができる事に気付いたのである。
【鑑定】
名前イルミナ・マグマーン
レベル50
種族 半精霊
年齢 ーーーー
HP ーーーー
MP ーーーー
スキル ーーーー
状態 洗脳
加護 イフリートの愛し子(火炎系のスキルの習得、威力が倍増し消費MPが減少する。火属性耐性)
これは強いわ!ってか、なんで一部がマスキングされているの?えっ、異世界でも個人情報保護法が適用されるって?さよけ…………
世の中(異世界)も世知辛くなってきたなぁ~
おっと、それよりも状態だよ!みんなに伝えないと!
シオンはイルミナ将軍の事を話した。
「それはシオンのスキルなのか?」
いきなりイルミナ将軍の状態を説明したシオンに、どうしてそんな事がわかるんだ?と質問が来た。当然である。
「はい!詳しくは言えませんが、相手の状態がわかるスキルがあるんです!それとディーネに聞きたいんだけど?」
「なんじゃ?主殿よ?」
鑑定で見た種族名と加護について聞いたのだ。するとウンディーネやノーム驚きの声を上げた!
「なんじゃと!?半精霊とな?」
「うわぁ~あのイフリートがねぇ~?」
なんだろうと首を傾げるシオンにウンディーネは説明した。
「半精霊と言うのは、四大精霊イフリートの子供という事じゃ」
へぇ~四大精霊の子供なんだぁ~?
へぇ~?へぇ~?
んっ?子供?
子供??
子供!!!!!????
「「「子供!!!?」」」
ようやく言葉の意味を理解して、大声を上げた!
「これこれ、はしたないのぅ?そう驚くでない」
「だだだっ、だって!?ここ、子供を作るにはチョメチョメしないといけないし……………」
顔を真っ赤にしながら小さな声でゴニョゴニョ言うシオンにノームは苦笑いをしながら答えた。
「いや、シオン達が思っているのと違うのよ?」
えっ?子供でしょ?何が違うのよ?
「我々精霊は寿命は永遠に近いぐらいあるけれど、傷付けば死んでしまう事もあるわ。そこで自分の身を守ったりする為に、自分の力を分け与える『愛し子』を作ったりするのよ。まぁ、自分の分身みたいな者ね」
へぇ~そうなんだ。
「まぁ、シオンみたいに最初から魂の波長があえば、気に入って愛し子にするケースもあるけどね♪」
「だから自分の力を分け与えた者として、精霊の子と呼ぶのよ」
ノームは胸を張って答えた。
「でもあの高圧的なイフリートが力を与えるなんてねー?」
「そうじゃな。気に入った者であったか、それとも必要に迫られたからなのか・・・」
腕を組んで思案するウンディーネにノームが尋ねた。
「後者ならイフリートも厄介な事に巻き込まれているって事かしら?」
「いや、そもそも愛し子が洗脳されている事自体が厄介じゃぞ?これは危険視しておった主殿にも言えることじゃ!」
洗脳・・・もし、レベルMAXのシオンが操られたらと思うと全員が、ことの深刻差に青ざめた。
「取り敢えずイルミナ将軍の洗脳を解かないとね!」
シオンの言葉にウンディーネが尋ねた。
「洗脳を解くとはどうするんじゃ?」
えっ?ウンディーネも知らないの?
ガーーーーーーン!!!?
シオンはチートのウンディーネなら知っていると思っていたのだ。何でも他人頼りはいかんぞ?
「取り敢えず、状態異常な訳だから、治癒魔法で治らないかな?」
フレイちゃんの素朴な意見にそれだっ!とシオンは指をさして言った!
そして、遂にシオンは降り立った!
イルミナ将軍は次々にウッド君を倒していたが、多数無勢の為に疲弊していた。
「はぁはぁ…………あれは!?」
城壁の上から降り立ったシオンを見つけ、すぐにただ者では感じ取った。
「貴様がこのゴーレムの召喚者か!!!」
シオンは静かに頷いた。
「そうです。この軍事演習の為に召喚しました」
「軍事演習だと!ふざけるなっ!これはれっきとした侵略軍事行動だろう!?」
シオンはウッド君達を下がらせ、イルミナ将軍と二人で少し話した。
「いいえ、これは軍事演習ですよ?だって誰も死んでいませんから♪」
イルミナ将軍は目の前の少女の笑みに悪寒が走った。振り返ると、確かに目に見える範囲では、騎士団達は息をしている。
「だ、黙れ!これだけハデに大多数を負傷させて軍事演習もあるか!」
正論である。
しかし、シオンは悪魔の笑みを浮かべて言うのだった。さしずめ新しいオモチャを見つけたように……………
「はて?なんのことでしょうか?」
そういうと魔力を高め始めた。
『魔力が高まっている!?くるかっ!?』
これだけのゴーレムを召喚できる召喚者だ。攻撃魔法も侮れない!そう覚悟して魔剣レーヴァテインを構えた。
しかし、イルミナの思っていた攻撃は来ることが無かった。
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