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どうして話を最後まで聞かないの!

「め、メデューサが魔王軍の幹部………?」

「でも、魔王なんて100年以上も前に倒されて、魔族も滅んだって習いましたよ?」


各王子や王女が反論したがグランは静かに首を振った。


「確かに魔王は倒された。しかし魔族が滅んだ訳ではない。元々少数の魔族は魔物を従えて何処かへ消えただけなのだ。噂では何処かで虎視眈々と表世界へ侵攻する機会を伺っているというが………」


「正確には少し違うのぅ」


ウンディーネが補足した。


「かつて魔王と呼ばれた者はおった。魔王とは『邪神』の『愛し子』であり、邪悪を一身に受けて強大な力と狂暴性を持った邪神の代行者のことじゃ。昔、我々四大精霊とその上に存在する『光の精霊王』が力を合わせて邪神を封印した。力を失った魔王を人間の勇者が討ったと言う訳じゃ」


「なんと!?それは初耳ですぞ!」


博識の老皇帝すらも知らなかった歴史の裏側の話である。


「封印といえば、邪神を崇拝する異教徒が邪神の封印を探して破ろうとするからのぅ。知らない方がよい事実もあるということじゃ」


歴史家が聞けば倒れそうになるくらいの秘密を知り、唾を呑み込む者もいた。


「………話は戻るが魔王の幹部の事はわりと有名でな?魔王直属の幹部とあって、魔王軍が人々を苦しめた時に記録として残っておるのだ」


ウンディーネとグラン達がかつての魔王の事を話合っていた時にシオンとはいうと─



『キシャーーーーーー!!!!!!』


メデューサと盛大にバトッていた。

どうしてお前はみんなの頑張りをムダにするのが得意なんだ!


「ウッド君1号はそのまま牽制を!2、3、4号は側面から攻撃!!!」


シオンは後方から指示を出し、メデューサをウッド君達が攻撃していた。


さて、少し時間は遡る。


シオンは暇だなー!と、ポケットに入っていた飴玉を口に入れ辺りを探索していた。

どうやらここは密閉された空間で、隠し扉でもない限り出る事が出来そうに無かった。


そこで石になっているメデューサとノームを調べようとしたのだが…………


石になったノームに触れると声が響いた。


『誰だ?そこにいるのは?』


!?


「うわっ!ビックリした!?もしかしてノームさんですか?」


『………そうだ。かつて奇襲を受けてメデューサに石にされてしまった。石化が完了する前に、自分自身を石化して外敵から身を守る魔法でメデューサごと石にしてやったのだ』


ふむふむ、アス○ロンみたいな魔法かな?

そういえば、ダ〇の大冒〇の新作アニメが作成中って記事をみたな。次は大魔〇バー〇の所まで放映して欲しいものだ。


「御無事でよかったです。私はウンディーネの契約者でシオンと言います!貴女を助けに来ました」


『おおっ!まさか人間が四大精霊と契約を結べる日が来るとは!では微かに感じたウンディーネの魔力は間違いでは無かったのか!』


ノームは歓喜した。何十年も身動きの取れない日々が続いて、ようやく打破できるチャンスが現れたのだから。


「この石化はどうすれば解除出来るの?」

『私に魔力を注いでくれれば解除できるが─』

「よし、注ぐよ~!!!」


!?


『まっ、待て─』


ノームの叫びも虚しくシオンは魔力を注ぎ、石化を解いてしまった。メデューサも復活するというのに…………


こうしてメデューサの石化も解かれ冒頭に戻るのであった。


石化が解かれたとはいえ、長年動けなかったノームはその場で倒れてしまった。


「い、いかん!メデューサが解き放たれてしまった!」


シオンはすぐにウッド君にノームを担がせて距離を取った。


「大丈夫!私に任せて!それより出口ってないの?」

「ここは、ダンジョンボスが召喚される『ボス部屋』だ。ボスを倒さない限り出られない!」


シオンはわかったといってメデューサと対峙するのだった。






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― 新着の感想 ―
[一言] 話を良く聞かずにやらかしましたがボスを倒せば良いとばかりに戦闘に入りましたね。ハタから見ているノームは理不尽なものを見ているのかな。
[一言] 最初から石なストーンゴーレムなら 石化の影響受けないんだろうか? ウッドじゃ影響受けそうよね
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