表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/24

第六話

 皆様ごきげんよう。


 今日もいいお天気ですわね。


 はい。


 今日はですね、オーレリア様の一日をご紹介いたしますわ。


 オーレリア様は朝は学園に来るとすぐにお花の水やりに向かわれます。


 はい。


 たいてい、偶然を装ったヨハン様がご一緒に花に水やりをしながらオーレリア様に甘い言葉を囁かれます。


「花を慈しむオーレリア様も美しいですね。」


「ふふ。ヨハン様も素敵ですよ。」


 はい。


 華麗に返されるオーレリア様は純粋にそう言うものだからヨハン様もなんとも言えない表情になります。


 そして、そこへまたまた偶然を装ってマッドマスター家のエドモンド様が現れます。


 はい。


 朝からホラーです。


 マッドマスター家はごく最近、当主がエドモンド様に変わりました。そしてそれからマッドマスター家の動きは変わり、私としてはヒヤヒヤとしています。


 あの様子を見るに、エドモンド様はオーレリア様にご執心です。


 はらはらします。


 何故にオーレリア様、エドモンド様のような闇の化身すら引きつけてしまうのか。


 しかも闇の化身が朝から爽やかに花の世話をするのですから背筋が寒くなります。


 怖いです。


 はい。


 そして、エドモンド様はぎこちなくオーレリア様にアピールされます。


「オーレリア様、朝から汚れてしまいますよ。私が代わりましょう。」


 ですがこれもオーレリア様は無敵スマイルでかわされます。


「大丈夫ですよ。汚れれば洗えばすむこと。ふふ。エドモンド様は心配症ですわね。」


 何故か眩しいものを見るようにエドモンド様はオーレリア様を見つめます。


 はい。


 エドモンド様!今、オーレリア様は当たり前のことを言っただけですよ?何故にそんなに神々しいものを見るかのような顔をされるのですか!?


 何か勝手に言葉を脳内変換していませんよね?!


 いや?


 してますよね?!


 はい。


 朝の様子を伝えるだけで疲労感がすごいです。


 次回はお昼の様子をお楽しみに。



 





 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ