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第四話

 皆様ごきげんよう。


 はい。


 私は今日は王妃教育を受けるために王城に来ていたのですが、国王陛下とアレクシス様が共に執務室へと入っていくのをお見かけしました。


 国王陛下は少し楽しげに、アレクシス様は苦々しげな表情を浮かべておられて、私はなる程と、思いました。


 きっと、城下町行きをアレクシス様は国王陛下に邪魔されたのでしょう。


 ハッキリと言えば、アルメニア国とオフィリア帝国の仲が深まりすぎるのはレイズ王国にはあまり利がありません。


 きっと国王陛下としてはオーレリア様がレイズ王国に嫁入りしてくれればと考えているはずです。


 ですから、アレクシス様の邪魔をされたのでしょう。


 では、と、思います。


 本日は、オーレリア様、マリア様、レスター様の三人でお出かけされたのでしょうか。


 そんなことを考えながら中庭を通り歩いていると、その先に、ヨハン様とマリア様をお見かけしました。


 話を少しばかり、木の影に隠れて聞いてみることにいたしましょう。


 はい。


 はしたないですが、大丈夫。


 私についている侍女と護衛も、私同様に気になっている様子です。


「マリア嬢、その話は本当かい?」


「ええ!オーレリア様はレスター様とアレクシス様と一緒に城下町に出かけて行っているはずです!私だけ、、それなのに、なんでお咎めを受けなければならないんですか?!酷いですよね!」


 いいえ、マリア様。


 お咎めだけであれば生易しいくらいです。


 皇族の足を踏み、牽制をかけるなど首チョンパされる国がだってあるのですよ。まぁ、学園という場ですし、オーレリア様はそんな事されないでしょうが。


 それにしても、足を踏みつけた事、バレないとでも思っていたのでしょうか?


 はい。


 私もバッチリ目撃いたしましたよ?


 国王陛下にも念の為報告しております。


 ヒロインさんなのに、おバカさんですね。


 頭の中がお花畑なのでしょう。


 しかたありません。


 それにしても、マリア様は勘違いをされているのでしょうね。アレクシス様は国王陛下に邪魔されて行けずじまいです。


 あぁ、ヨハン様のお顔が鬼の形相になって参りました。


 はぁ、愛ゆえでしょうか。


 ですが、レスター様とオーレリア様のデート。


 はい。


 見たいですね!


 朝の部の妃教育は終わりましたし、見に行きましょう!


 ふふ!


 楽しみですね!




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