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第十九話

 皆様ごきげんよう!


 はい。


 オーレリア様が帰ってまいりました。


 そして、間髪入れずに只今修羅場を目撃しております。


 レスター様を睨みつけるヨハン様、アレクシス様、そして一歩引いた様子のエドモンド様。


 エドモンド様のマッドマスター家はすでにオフィリア帝国へと移住を行う準備をされ、そしてそれをラオック陛下やオーレリア様にも了解をいただいたと聞いております。


 かなり内々で決められたようで、ラオック様は頭を悩まされておりましたが、どうにか争うこともなく、事なきを得たようです。


 そして私は感動いたしました。


 レスター様、本当にオーレリア様とうまくいったのですね。


 おめでとうございます。


 そしてエドモンド様。


 私、エドモンド様が一気に好きになりました。


 ええ。


 今までは怖い印象しかございませんでしたが、なんという男気でしょうか。


 はう。


 これは幸せになっていただきたいです。


 ですが、なんということですかね。ヨハン様とアレクシス様があわれとしか言いようがありません。


 立ち去られた後をつけていきますと、お二人は校舎裏のベンチに腰掛けられまして頭を抱えておられました。


 一国の王子という立場をお二人がないがしろにできるわけがございません。


 当たり前でございます。


 そう。


 だからこそ、辛いのでしょう。


 ですが、ごめんなさい。


 あの、お二人の事を見ているのは私だけではございません。


『なんか、アレクシスとヨハンはたくさん見られているね。』


『僕達だけじゃなくて、何あれ。』


 妖精さん方が驚かれるのも無理はないでしょう。


 ヨハン様とアレクシス様のお二人は、最近は陰ながら見守る会が発足されております。


 あぁ。そんなに励ましあうなんて、ダメですよ。


 あー。


 これは令嬢方の腕がなりますね。


 きっと素敵な薄い本が出来上がることでしょう。


 分厚くても構いません。


 それでは、皆様、ごきげんよう。


 リリアーナ様の事も心配ですから、そちらにもあいさつしに行かねばなりませんの。


 それでは失礼いたします。

 



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