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第十七話

 皆様ごきげんよう。


 はい。


 皆様には休日があるのかしら?今のお休みの方もいらっしゃるし、そうでない方もいらっしゃいますでしょう。


 はい。


 本来であればですね、私も今日は休日なんですの。連休の予定でしたの。


 おかしいですわ。


 何故私はヨハン様とアレクシス様に囲まれているのでしょうか。


「どうにかしてくれないか。」


「令嬢らの、、、私達を見る目が、怖い。」


 ええ。


 そりゃあそうでしょう。


 私は忠告いたしましたの?


『あまり仲が睦まじくありますと、勘違いされる事もありますわよ』って。


 そしたらですね。


『馬鹿な。何を言っているのだ。』


『そんなわけないだろう。』


 そう肩を組んでおっしゃったのはお二人でございます。


 ごちそうさまです。


 ですが、やっとお二人も気付いたのですね!


 ふふ。


 ですが残念、もう遅いですわ。


 だって、ヒロイン様が拡声器の如く広めていかれましたもの。


 え?


 本人に悪気はありませんわ。ただ、なんと言いますか、思いのほかマリア様も腐っておりまして、令嬢方も、実は腐っている方が多くいらっしゃいまして。


 はい。


 そうなればですね、内々で薄い本ではないけれど、そのような絵や本が、内々で流行るわけでして。


 はい。


 皆腐りました。


「ですから、私は忠告しましたでしょう?」


「悪かった。私達のミスだ。」


「許してくれ。助けてくれ。」


 えー。ですが今更ですし、私的にも楽しいですし。 


 うーん。


 ならばよし。


「離れるのは嫌なのですね?」


「あぁ。せっかく出来た友人だ。」


「今しか語り合う琴など出来ないしな。」


「分かりました。では、令嬢方には私から話をしましょう。」


 これでも私、第一王子の婚約者ですから、発言力はありますの。


 でも、諌めるわけではありませんわ。


「分かりました。目立つ行動は控えるよう伝えますわ。それで宜しくて?」


「あぁ。」


「構わない。」


 ふふ。


 目立つ行動を控えれば、公式で良いのですね。


 ごめんあそばせ。


 私も腐っています。


 今日はマリア様と結成した見守る会の第一回語り尽くす日なのです。


 あぁ、今からどんな話が聞けるのかわくわくしますわ!


 腐ってない方々、私の発言に嫌気がさしましたらごめんあそばせ!


 ちゃんとオーレリア様が帰ってきたら、ちゃんとした観察日記もつけますので!


 それでは皆様、ごきげんよう!!




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