第十六話
本編が完結しますので、急いで更新します(笑)
皆様ごきげんよう。
はい。
マリア様のレベル上げは順調です。目指せハイスペック令嬢。
そして本日はですね、アレクシス様とヨハン様を観察しております。
何故ですかね。
元々そんなサブストーリーはなかったはずなのですが、アレクシス様とヨハン様は今ではまるで親友のように仲が良くなっております。
見ていて、あぁ、男の友情っていいなぁと、つい腐のオーラを私が纏いそうになります。
はい。
抑えていきます。ええ。
そして、本来ならばヒロインが解決するべきアレクシス様の闇の部分を、ヨハン様が話を聞き、アレクシス様のお気持ちを受け止めておられます。
王族同士きっと共感する部分があるのでしょう。そりゃあ、どちらかと言うとそうですよね。何も知らないヒロインよりも、近い立場の人のほうが相談には乗りやすいでしょう。
アレクシス様の闇は、亡くなったお兄様に対する劣等感、周りからの期待、そして自分に対する自身のなさ。
それをヨハン様は聞き、親友を励ますように肩を叩き、話をしていらっしゃいます。
え?
あれ、これはヨハン様にフラグふ、、、が。
おっと、いけない。
また腐のオーラが漏れ出してしまいました。
駄目ですね。
ですが、アレクシス様はヨハン様に話を聞いてもらうことでお顔がすっきりとし始めたように感じます。
ヨハン様もヨハン様で、アレクシス様に触発されたようです。
二人が笑いあい、未来について語りだした様子を見て、これは青春だわと、心がとても穏やかになりました。
国を背負うものの苦悩を分かち合い、そして高めあっていける者に出合えたことは、二人にとってはとても貴重なものでしょう。
あれ?
マリア様がお二人のそんな姿を見て呆然とし、そしてなる程といったように頷かれています。
あれは勘違いしましたね。
はい。
間違いなく。
お二人には後ほど、あまり楽しそうに戯れないように話をして差し上げましょう。
二人の未来の為に。
それでは皆様ごきげんよう!




