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返り討ち

投稿遅くなりました!

 ガラの悪い男達は、武器を構えたまま、マルス達へと近付いて来る。


「く、来るな!?」

 ロートは、仲間を連れ去られた怒りもあるが、自分が殺されるかも知れないという恐怖から、腰を抜かしてしまう。


「がはははは! 昨日は、あんなに威張っていた癖に、大したことねぇじゃねぇか!」

 男達は、ロートの無様な姿を見て、馬鹿笑いする。


「それにしても。目をつけていた、上玉まで居るとは、俺達付いてるぜ。」

 男達の視線は、イリス、フレイヤ、ミネルヴァに向けられていた。


 男達の視線を遮るように、マルスはイリスの前に身体を持って行く。


「ん? お前ら男には用はねぇんだよ。ここで死んでもらうぜ? お前らもどうせ、そこの腰抜けと同じ()クラスなんだろうが、Cクラスなんて、ヒヨッコじゃ、俺らに敵わねぇぜ。」

 男達は、マルス達も、ロートと同じようにCクラスの冒険者だと思っていた。


(Cクラス? 昨日の食堂でロートを煽っていたのは、相手の力を探っていたってことか。)

 マルスは、食堂での男達とロートとのやり取りを思い出す。


(女性が攫われてるのに、ここに居ないってことは、奴等にはもっとメンバーがいるってことか。)


「……ロートの仲間の女性達を、何処へ連れて行ったんですか?」

 マルスは、何か情報を得ようと会話を試みる。


「あ? 今から死ぬお前に関係ねぇだろ? まぁ、いい。さっきの女達なら、俺の仲間が美味しくいただいてるだろうよ。俺も早く味わいたいもんだぜ。」

 男は、厭らしい笑みを浮かべ、その顔は、見るに耐えなかった。


「女の敵ね。」

「ゴミですね。」

「使えなくして、あ・げ・る。」

 男の言葉と態度が、イリス達の怒りに触れ、イリス達は戦闘態勢に入る。


「気の強い女は嫌いじゃないぜ? 堕ちていくのも、たまんねぇからな!」

 男達も武器を向けて、戦闘態勢に入った。


「マルス、クレイ!」

「何イリス?」

「手を出さないで。私達が()()。」

 マルスには、イリスのやるが、()()と言っているように感じたのだった。


「……程々にね。アイツらの仲間の居場所も聞き出したいから。」

「分かってるわ!」


(ほ、本当に分かってるよね?)

 マルスは、イリスの返事の速さに不安を覚える。


「アイツらに手は出さないけど、支援魔法は掛けるからね。あんまり時間も掛けていられないから。」

「そうね。瞬殺するわ。」


(だから、殺しちゃダメだって!?)

 マルスは、苦笑いしつつ、イリス、フレイヤ、ミネルヴァに支援魔法超越する身体(フィジカルバースト)を施す。


「オメェら、いつも通り、女はあまり傷付けずに気絶させろ! 男は好きにして構わねぇ!」

「「「「へい!」」」」

 男達は、イリス達だけでなく、マルス、クレイ、ロートにも襲いかかろうと動き出す。


「貴方達の相手は、私達ですよ。【雷魔法:上昇する青い稲妻(ブルージェット)】!」

「「「うぎゃぁーー」」」

 マルス達に向かっていた男達に、イリスの雷魔法が直撃する。


「俺と遊ぼうぜーー。」

「お断りです。【剣技:豪破斬(ごうはざん)】!」

 フレイヤの胸ばかり見て、鼻の下を伸ばしていた男は、フレイヤの剣技によって、一撃で意識を失う。


「俺、貧乳派なんだ。可愛がってあげるよ。」

「キモい。【足技:疾風蹴り(ソニックキック)】!」

「ふごぉっ!?」

 ミネルヴァの目にも留まらぬ足技は、見事に相手の急所に命中し、男は内股となって悶えながら白目を剥いて倒れたのだった。


「お、お前らは、一体何者なんだ!?」

 仲間達が一瞬で倒されたことで、残された男の一人が狼狽え出し、マルス達の力を見くびっていたことを後悔していた。


「ん? マルスにイリスって名前は、確か新しい英雄の名前じゃなかったか!?」

 ロートは、先程のマルス達の会話から、マルス達が英雄であることに気が付いた。


 そして、ロートの言葉が聞こえた男は、明らかに顔を青ざめる。


「まぁ、世間からはそう言われていますね。」

 マルスが肯定すると、遂に男は腰を抜かしてしまう。


「た、助けてくれ。」

 男は、自分だけは何とか助けてもらおうと必死に懇願する。


「貴方の態度次第ですね。」

「な、何でも言うことを聞く。」

 男は、両手を捏ねながらマルスに応じる。


 マルスは、一旦男を無視して、気絶している男達を縄で一纏めにし、ダンジョンにおける人攫い一味の一部と紙に記載して、男の顔に貼り付け、男達を転移魔法で憲兵の詰所に送り届けた。


「では、貴方方のアジトに案内して下さい。」

「げっ!?」

 男は、あからさまに嫌そうな声を上げる。


「……。イリス、地獄の炎(インフェルノ)なんて、どうかな?」

「良いわね。時間が勿体無いものね。」

 イリスが片手に黒い炎を発現させると、男は大量の汗を流し出す。


「ま、待って下さい!? あ、アジトに案内したら、俺がお頭に殺されちまう!」

「案内しないなら、ここで死ぬだけですよ?」

 焦る男に、マルスは淡々と言い放つ。


「え、英雄が人殺しなんてする訳が。」

「イリスの炎に焼かれたら、後には何も残りませんからね。人を殺したなんて、誰にも分かりませんよ。」

「それに、私は()()を焼却するだけですから、人殺しではありません。」

 マルスとイリスの淡々と喋る雰囲気に飲まれた、男は、アジトを案内すると、直ぐに申し出た。


 マルスもイリスも、男を殺すつもりなど微塵も無かったが、脅した方が早く案内させられると判断して、あのような発言をしたのだった。


「あ、案内はするから、俺の身の安全は保証してくれよな!?」


(人攫いが、何を偉そうに。)


「分かってますよ。……ちゃんと案内するならですけどね。」


「も、勿論!?」

 マルスの威圧感によって、男は身体を縮こませる。


(へへ。アジトに案内すれば、お頭が何とかしてくれる。上玉もアジトへ連れて行けるから一石二鳥だぜ。)

 男は、笑みを浮かべながらマルス達を案内したのだった。

昨日、総合評価1,000PT&200,000PV突破しました!

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