ゴブリン洞窟
余裕があれば、夜にもう一話いけるかもしれません(>人<;)
見張り役のゴブリン達を仕留めたマルス達は、ゴブリン達の根城である洞窟内へと侵入を開始した。
洞窟内の壁には、松明が点在しており、洞窟内を照らしていた。
(どうやら、この洞窟はそれなりに広いようだな。そうなると、ただのゴブリンだけの集団じゃなさそうだ。)
マルスは、洞窟が下へと続いており、松明が設置されて洞窟内が照らされていることから、ゴブリンの上位種が、ゴブリン達を率いていると考えた。
「各班、仲間と離れないように行動して下さい。それと、洞窟内は狭いので、武器の扱いは気を付けて下さい。」
「分かりました。」
マルスの指示を受けたブラストが、部下達に指示を伝達して行く。
洞窟内は狭いことから、ゴブリンが出て来る度に、全員で戦うことは出来ないので、五人一班でチームを作る。
少し進むと、ゴブリンの声が聞こえ始める。
「ギギ。(見張りの交代か。)」
「ギギ。ギギ。(だな。面倒くせぇ。)」
二匹のゴブリンは、だるそうに身体を左右にゆさゆささせながら、マルス達の方に歩いて行く。
「ギギ。(早く暴れてぇぜ。)」
「ギギ。(次は、いつ人間を襲撃するんだろうな。)」
まさか、洞窟内に侵入者がいるとは微塵も考えていないゴブリン達は、完全に油断していた。
「ギッ!?(がぁっ!?)」
「ギギ!?(どうした!?)」
一匹のゴブリンの身体には、数本の矢が突き刺さる。
「ギッ!?(いてぇ!?)」
間を空けずに、もう一匹のゴブリンの身体にも、矢が命中する。
「1班突撃! 2班支援魔法発動!」
「「うらぁ!」」
「【支援魔法身体強化】!」
矢を受けて怯んでいるゴブリン達に、近接武器を持った白魔道士達が突撃する。
マルスは、突撃した班が戦いに集中出来るよう、支援魔法は別の班に行わせた。
既に、矢を受けて弱っていたゴブリン達は、殆ど抵抗することなく、支援魔法で強化された白魔道士達によって討伐されたのだった。
その後も、何度かゴブリン達と遭遇するが、全く苦戦することなく、洞窟内を進んでいくマルス達。
そんなマルス達の前に、分かれ道が現れた。
「うーーん。」
マルスは、頭を悩ませていた。
(出来れば、全員で行動していたいんだけど。全員で片方に進んで、挟み撃ちは避けたいな。かと言って、二つに分かれると、俺がいない方で何かトラブルがおきたら、危険だし。どうしたものか。)
マルスは、仲間達に目を向けて、真剣に悩んでいた。
「マルス様。ここは分かれて進みましょう。」
悩むマルスに、ブラストが進言する。
「……ですが、別れた片方に何かあっては。それに、分れた先が更に分かれ道になっていた場合が厄介です。」
マルスは、この洞窟の規模が分からないことから、安易に部隊を分断するのは、得策では無いと考えていた。
「問題ないですよ。ゴブリン程度、我々の敵ではありません。」
ブラストの言葉に、後ろに続いている部隊の者達は、力強く頷いて応える。
ここまで、ゴブリン相手に全く苦戦することは無かったのだ。
部隊の者達は、ゴブリン達と戦う前は、白魔道士だけで何とかなるのかと不安な気持ちだったが、実際に戦って、危なげなくゴブリン達を倒せていることから、自分達の力に自信を持ち始めたのだ。
その為、分かれたところで問題無いと、皆が思っていた。
「……分かりました。もし、ゴブリンよりも強い個体が出た場合は、無理せずに直ぐに撤退し、連絡しに来て下さい。こちらも、異常があれば知らせに向かいますので。」
マルスは、皆の意見を尊重し、部隊を二つに分断することを決めた。
ただ、マルス側は少ない人数にし、もう一方の道は、ブラストに指示を任せ、人数を多めにしたのだった。
「くれぐれも、無茶はしないで下さいね。」
「分かりました。」
こうして、マルス組とブラスト組は、左右それぞれの道を進むのだった。




