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悪魔襲撃後

 マルス達の前に突如現れたルシファーと言う悪魔は、アザゼルとバラキエルと共に、姿を消してしまい、場に静寂が訪れていた。


「何とか無事だったな。」

「ええ。危なかったわ。」

 ゼウスとヘラは、互いの無事を喜び合う。


「イリス、怪我は無い?」

「大丈夫よ。」

「良かった。」

 マルスは、仲間に大怪我をした者がいないことに安堵する。


「逃げてくれて良かった。あのままやり合っていたら、どうなっていたことか。」

「ですね。最後に出て来たルシファーとか言う奴は、ヤバイと感じました。」

 マルスは、あのまま戦っていたら、自分達が負けていたのでは無いかと思っていた。


 バラキエルとアザゼルの二人だけであれば、ゼウスとヘラに支援魔法を施し、上手く立ち回れば勝てる自信はあった。


 しかし、最後に現れたルシファーだけは、ゼウスとヘラに支援魔法を施しても、勝てる気がしなかったのだ。


(今のままじゃダメだ。俺ももっと強くならないと。)


「ああ。おそらくマルスの支援魔法を受けた俺とヘラでも、勝てないだろう。何故見逃してくれたのかは、分からないが、命拾いしたよ。」

 ゼウスも、マルスと同様に、ルシファーに脅威を感じていたのだった。


「皆、無事か!?」

 男の声に、マルス達が振り返ると、テュールが部隊を引き連れて到着したところだった。


「ええ。なんとか。」

「国王様から、護衛よりも討伐に向かうよう指示を受けたのだが、もう倒してしまっていたとは、流石ですな。」

 テュールは、既に戦闘が終わっていたことから、マルス達が敵を倒し終えたと勘違いしていた。


「いえ。逃げられてしまいました。」

「な!? なんと!? まさか、このメンバーから逃げられる敵がいようとは。」

 テュールは、信じられないといった表情を浮かべる。


 テュールだけではなく、テュールが引き連れて来た者達も、敵が逃げ切ったと知り、動揺する。


「寧ろ、逃げてくれてこっちが助かったくらいです。」

「そ、それ程の強敵だったのですか。」

 テュールも、ことの深刻さを感じていた。


「マルス。一度国王様に状況を説明した方がいいだろう。」

「うん。」

 ゼウスの言葉通り、マルス達は国王の下へ向かい、今回の襲撃について国王に報告したのだった。



「まさか、バラキエルが悪魔化しようとはな。それよりも気になるのは、お主達が勝てないと感じる程の敵、ルシファーじゃな。」

 国王は、今回のバラキエルの悪魔化よりも、魔王を討伐する程の実力者が、勝てないと感じたルシファーに脅威を感じていた。


「はい。俺とヘラが、マルスの支援魔法を受けても、勝てないと感じるくらいですから、今のままでは相当な犠牲を出して、勝てるかどうかと言ったところでしょうか。」

 ルシファーと対峙したゼウスが、率直な感想を国王に述べた。


 しかし、ルシファーと対峙しただけで、戦闘はしていないことから、正確なことはいない。


 もしかしたら、それ程強く無いかも知れないし、もっと強いかも知れないのだ。


 ただ、全大天使(アークエンジェル)を使用して、全能力を強化していたマルスの、力の剣建御雷神(タテミカヅチ)を、結界魔法で弾き飛ばしてしたのは事実である。


 ゼウスの言葉に、国王は頭を悩ませる。


(最近の度重なる魔王の出現、二人目の悪魔化、ルシファーの存在、全く次から次へとどうして私の代で、こんなに色々起きてしまうのだろうか。)


 しかし、国王はこのまま何も手を打たない訳には行かないと、頭を切り換える。


「やはり、早急な戦力強化は必須じゃな。マルスよ。以前話した、軍に所属する白魔道士達を鍛える話だが、早急に頼めるだろうか?」

 国王が、深々とマルスに頭を下げる。


 白魔道士達が、モンスターを倒せるようにする為には、武術を学ぶ必要がある。


 しかし、白魔道士達も武術の鍛錬を嫌がり、武術を教える側の人間も、白魔道士を馬鹿にしている者が多い為、白魔道士達を育成するのが、困難な状況なのである。


 その点、マルスであれば、同じ白魔道士であり、武術の心へもあるため、白魔道士達もやる気を出すと考えているのだ。


 白魔道士達の育成が軌道に乗れば、マルス以外の者が武術指導に当たれるとも考えてのことだ。


「分かりました。やらせていただきます。」

 マルスは自分の訓練も必要だと分かっているが、国の戦力を増強する必要があると思い、了承する。


(軍の白魔道士達を訓練する前や後に、自分の訓練もすればいいだけだ。)


「お父様、マルスは学生の立場もありますので、あまり拘束し過ぎるのも。」

 イリスは、マルスの自由を軍の強化の為に縛り付けるのは、どうなのかと考えた。


「分かっておる。学校がある日は、学校後に指導に来てくれれば助かる。白魔道士達の成長具合によるから、期間はいつまでとは決められんが、軌道に乗るまで指導してもらえると助かる。」

「それでしたら。」

 イリスが、横目でマルスを見る。


「心配してくれてありがとう。」

 マルスは、自分のことを気にかけてくれたイリスへ、笑顔を浮かべる。


 いよいよ、マルスの白魔道士育成が始まるのだった。

ゼウスのイラストも完成しました!


同じように、登場人物紹介に貼り付けました。

今回は、自信ありです!

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