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二人きりのデート

おはようございます!

昨日90,000PV突破しました( ^ω^ )!

 ミネルヴァから、夕飯の誘いを受けたマルスが、約束の場所に辿り着くと、先に待っていたのはイリスのみ。


 更に、店の従業員から、二人で夕食を楽しむ様、伝言を受けていると告げられたマルスとイリス。


「どうする?」

 イリスは、二人で食事をするかどうかをマルスへ尋ねる。


「折角ここまで来たんから食べて行こう。」

「そ、そうね。」

 イリスは、マルスの答えに、緊張しながら答えた。


 いつもは、クレイ、フレイヤ、ミネルヴァが一緒に居る為、二人きりになったのは初めてである。


 遠征訓練中は、周りでみんなが休んでいたし、上級生も居た為、完全な二人きりは初めてなのだ。


 マルスとイリスは、従業員に席まで案内され、席へと着く。


「俺、こういうお洒落な店に初めて入ったよ。」

 ミネルヴァがチョイスしたこの店は、王都のカップルが利用する店、ナンバー1のお店なのだ。


「私も初めてよ。うわっ!? 可愛い!」

 イリスは、ウエイターが運ぶ料理を目にして感動する。


 女性ウケを狙った料理は、どれも見た目が可愛く盛り付けられている。


 勿論、味も絶品である。


「イリスは、何を注文する?」

「いっぱいメニューがあって悩んじゃうわね。……私は、パスタにしておくわ。」

 イリスが選んだのは、魚介をふんだんに使用したパスタ料理だ。


「俺は、肉料理にしようかな。」

(ステーキ、焼肉、肉巻きライス、どれも美味しそうだな。)


 注文が決まった二人は、早速ウエイターを呼び止めて注文した。



「ねぇ、彼処にいるのって、イリス様じゃないかしら?」

「うわっ!? 本当だ! やっぱり美人だな。」

「何よ!? 私がいるのに、そう言う事言うわけ!」

「あっ!? も、勿論、君が一番だよ!」

「ふーーん、あれ? イリス様と一緒に居るの、マルス様よ! きゃーー! 素敵! 間近で見れるなんて!」

「俺が前に居るのに、そういうこと言う?」

「仕方ないじゃない! 貴方とマルス様じゃ、天と地ほどの差があるのよ!」



 店内に居た、カップルの大半が、マルスとイリスの存在に気が付き、騒ぎ出す。


 テーブルによっては、マルスとイリスの話題で、男性と女性が口論になる程だった。


 そんなことになっているとは、思ってもいないマルスとイリスは、運ばれて来た料理に、舌鼓を打っていた。


「美味しい!」

「美味いなこれ!」

 見た目もさることながら、味も大満足の料理である。


「マルスのも美味しそうね。」

「食べてみる?」

 マルスは、自分のフォークで肉を刺してイリスへと差し出す。


「(えっと、これは、このまま食べていいかな?)……はむ。うん! 美味しい!」

 イリスは、マルスフォークに刺して差し出していた肉をそのまま頬張る。


 そして、肉の旨さに頬が緩む。


 その瞬間、店内の騒ぎが最高潮に達する。



「い、今の見た!? イリス様が、マルス様に『あーーん』をしてもらっていたわよ!」

「めちゃくちゃラブラブじゃねぇかよ!? あの二人って、付き合っていたのか!」

「きっとそうよ! お似合いの二人だわ!」

 そんな、イチャついている二人を見ている他の客達は、大騒ぎだ。


「私のも食べてみてよ。」

 そう言って、イリスはフォークをクルクルと回し、パスタを絡めると、マルスの方へと差し出す。


「おう。うん! こっちも美味しいな!」

 マルスも、イリスから差し出したパスタを口に入れ、感想を漏らす。



「こ、今度はマルス様がイリス様から食べさせてもらったわよ!」

「う、羨ましい過ぎる! イリス様が口にしたものが、……か、間接キスじゃないか!」

「ちょっと!? 二人のデートを邪魔しちゃダメよ!」

 二人を熱心に観察していたカップルの男性が、席から立ち上がり、大声を上げる。


 そして、男性の彼女が更に、大声で男性を注意した。


「「へ? か、間接キス?」」

 二人は、あまり意識していなかったが、男性が大声を出した為に、自分達の先程の行動を思い出し、頬を赤く染める。


「え、えっと、そんなつもりは。」

「わ、私もだよ!? (わ、私達、デートしていると思われているの!?)」

 二人は気不味くなってしまい、その後は無言で食事を終えたのだった。


「ご来店ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。」

 店の代金を支払い、店の外へ出た二人。


 そんな二人を待ち受けていたのは、大雨だった。


「うわぁ、結構降ってるね。」

「そうね。傘を用意しておくべきだったわ。」

 雨が降ると思っていなかった二人は、雨具を持っていない。


「問題ないよ。【空間魔法収納箱(ボックス)】。」

 マルスは、収納箱(ボックス)に入れていた傘を()()取り出した。


「準備が良いわね。と言うよりも、傘まで入っているね。」

「まあね。でも、一本しか入れてなかったから、イリスが使ってよ。」

 マルスは、そう言うと、イリスへと傘を差し出す。


「え? 私だけ傘を使う訳にはいかないわよ。マルスの傘でしょ?」

「俺だけ傘を使ったら、イリスが濡れちゃうだろ?」

「……なら、一緒に使いましょう。」

 イリスの提案を受け、マルスは傘を広げ、傘の範囲内に、マルスとイリスが入る。


 二人の身体は、触れるか触れないかの距離となる。


(イリスって良い匂いがするな。)

(なんだか緊張するわ。)


 しかし、二人とも身体が触れないように気を遣っている為、傘から肩が出ており、傘からはみ出している肩は、雨に濡れてしまう。


「イリス、やっぱり君が傘を使ってよ。そっち側濡れてるよ。」

「マルスだって濡れてるわよ。」

 お互い、一歩も引かない攻防を繰り広げる。


「もうちょっと、大きい傘を入れておけば良かったね。」

「……これなら、問題ないでしょ。」

 イリスがマルスの方へと近付き、お互いの身体が触れ合う。


 イリスがマルスに密着したことで、お互いの身体が傘の範囲内に収まった。


 お互いに、触れている場所から、相手の体温を感じ取り、恥ずかしさから、頬が赤くなってしまう。


 二人は、そのまま学校へと戻って行ったのだった。



 そんなマルスとイリスの様子を、多くの者が目撃していた。


「ま、まさか、マルス様とイリス様が既にあのような関係になっていたとは。」

 目撃した者の中には、冒険者ギルドの受付嬢のリナの姿もあった。


「……そ、そんな。」

 そんなリナの横に居たベルは、絶望の表情を浮かべていたのだった。


 この日、王都中で、マルスとイリスが交際しているとの情報が広まって行ったのだった。



本日もありがとうございます(*゜∀゜*)

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