王都襲撃〜勝つのは俺達だ〜
毎日投稿継続中!
マルスに迫る魔王マンティコア。
(兎に角、コイツを仕留めるしか手は無い!)
マルスが支援魔法を発動しようとすると、巨大な雷が天より降り注ぎ、魔王マンティコアに命中する。
巨大な雷は、轟音と激しい衝撃波を巻き起こした。
「い、一体何が?」
俺マルス周囲を見回して、何が起きたのかを理解する。
マルスの背後には、テュールが大軍を率いている姿があった。
「遅くなった。回復部隊は、負傷者の回復を急げ! 第一、第ニ部隊は、私と共に魔王を討つ! 他は、後方のモンスター共を殲滅しろ!」
テュールは素早く指示を出し、魔王マンティコアへと向かう。
「テュールさん!」
「君達が先に来ていてくれて良かった。君達がいなければ、今頃王都内に侵入を許していただろう。」
テュールは、マルスの肩に手を乗せ、感謝を口にする。
「しかし、まさか剣姫と黒王までやられているとは、一体何が起きたのだ?」
テュールは、魔王討伐の経験があるヘラとゼウスが倒れていることに、少なからず動揺していた。
しかし、テュールが動揺していては、部隊全体の士気に関わる為、冷静を装っているのだ。
「魔王マンティコアの毒にやられたんです。尻尾自体も危険ですが、毒針を高速で撃ち出して来ます。俺はみんなの解毒に向かいます!」
「分かった。情報感謝する!」
マルスは、魔王マンティコアの相手をテュール達に任せ、倒れた者の回復へと向かう。
「どうなっているんだ!? 回復魔法を使っても全然良くならないぞ!」
「状態回復魔法を施しても効果が無い!?」
「このままじゃ助からないぞ!」
テュールが率いて来た回復部隊の面々でも、ゼウス達の身体を蝕む毒を解除することは出来なかった。
「魔王マンティコアの毒は強力です! 俺がやります!」
(俺が先程、最上級の回復魔法を使用しても、解毒することは出来なかった。なら、更に魔力を高めて魔法を放つしか手は残されていない。)
「君が? 君は剣士か何かじゃないのか?」
回復部隊の者は、マルスが剣を所持していたことから、疑問の目を向ける。
「俺は、白魔道士です。」
「は?」
マルスの答えに、回復部隊の者は困惑する。
自分達は上級白魔道士であり、マルスの答えた白魔道士よりも格上の存在である。
そんな自分達が治療出来なかったのだから、白魔道士に何が出来るのかと思ったのだ。
「【支援魔法:大天使の頭脳】!」
「え!? そ、そんな馬鹿な! 白魔道士が最上級支援魔法を使えるだと!?」
マルスが最上級魔法を発動したことに、驚愕する回復部隊の者達。
「今助ける! 【回復魔法:浄化の大天使】!」
優しく温かい光が、魔王マンティコアの毒を受けた者達に降り注ぐ。
(頼む! 解毒出来てくれ!)
浄化の大天使の光が徐々に収まって行く。
「う、うう。」
倒れていた者達が、目を開いて身体を起こす。
「す、凄い!? 俺達の解毒じゃ手も足もでなかったと言うのに!」
回復部隊の者達は、マルスの回復魔法の威力に驚愕する。
「まだ毒の影響で、身体が弱っている筈です。回復魔法をお願い出来ますか?」
マルスは、倒れている者達全員の毒を治療した為、MPが底を着いてしまった。
その為、倒れていた者のHPを回復することを回復部隊の人に頼んだのだ。
「お、おう! 任せておけ!」
回復部隊の人達が、次々と倒れていた者達に回復魔法を施し、倒れていたゼウス達が立ち上がる。
マルスは、その間に消耗したMPを回復する為、魔力回復薬を飲み干す。
「マルス助かったよ。」
「私も油断したわ。ありがとうマルス。」
「二人が元気になって良かった。」
「マルスありがとね。」
「イリスも無事で本当に良かった。」
「久し振りの魔王戦だってのに、集中力が足りなかったようだ。」
「そうね。気を引き締めて行きましょう。」
魔王マンティコアに目を向けると、テュールさんの雷魔法を悉く避けている状況だった。
ただ、反撃する程の隙を与えないよう、間髪入れずにテュールさんの雷魔法と、兵士達の魔法が魔王マンティコアに向けて放たれていた。
「……凄い。」
(これが大部隊での魔王戦なのか。)
「……このままじゃ不味いな。」
ゼウスは、魔王マンティコアとテュール達の戦闘を目にし、そう口にした。
(え? どうみても押しているように見えるんだけど。……確かに、魔法は殆ど当たってないけど、これなら魔王マンティコアも反撃出来ないし、いつか疲れて当たり出すんじゃないのかな。)
「そうね。このままじゃMPが持たないわ。」
ヘラが、ゼウスの言葉に続く。
ゼウスとヘラが指摘したように、テュール達の放つ魔法は、一撃一撃が強力である。
魔王マンティコアに少しでもダメージを与えるには、強力な魔法を放つ必要がある。
しかし、強力な魔法には、それに見合うだけのMPが必要なのだ。
MPを温存しようと、弱い魔法を放っても、魔王マンティコアにダメージを与えることは出来ず、その隙に反撃されてしまう。
つまり、テュール達のMPは、間も無く無くなってしまうということだ。
「マルス。俺に支援魔法を掛けてくれ。特大のをお見舞いしてやる。」
ゼウスは、不敵な笑みを浮かべている。
「なら、私達でゼウスの魔法を当てる為の隙を作るわよ。」
「それなら私もやるわ!」
「分かった!」
(そうと決まれば、早速行動開始だ!)
マルスは、ゼウスとイリスに大天使の頭脳を施して魔力を強化し、ヘラには、大天使の力と大天使の羽を施して攻撃力と速力を強化する。
更に、自分自身には全大天使を施し、全ての能力を強化した。
MPを惜しげも無く使い切る。
「短期決戦だ!」
魔王マンティコアへと、英雄達が駆け出したのだった。
皆様からの
【支援魔法:ブクマ】 評価+2
【支援魔法:評価】 評価+2〜10
【支援魔法:感想】 やる気アップ
【支援魔法:レビュー】 嬉しさMAX
お待ちしてますm(__)m




