やったのか!?
活動報告でも上げましたが、物語の強さについて指摘がありましたので、卒業試験の回、能力測定の回等を若干加筆しましたm(_ _)m
内容としては、ヘラとゼウスは、全力でマルスと戦ってはいない点と、ゼウスの魔法とイリスの魔法では、魔力に差があり過ぎる為、威力が違うという点等となります。
応援要請を受けて、駆け付けたマルス達。
そこに居たのは、倒れた生徒と大量のモンスター。
その中でも明らかに存在感のある一体が、倒れている生徒に向かって、強烈な炎を吐き出す瞬間だった。
マルスは、間一髪で結界魔法を展開して防ぐことが出来たが、口から強烈な炎を吐き出したモンスターが、魔王デスワームと判明したのだった。
「逃げるぞ!」
男性教官が、そう口にする。
魔王相手に勝てる訳が無いと思っての発言だ。
全員で魔王と戦ったとしても、全滅する可能性が高いと判断したのである。
その教官は、自分の実力をちゃんと理解している。
自分の力では、魔王に遠く及ばないと。
他の教官や3学年の生徒も、この教官の発言に同意見だったため、反対意見は出なかった。
しかし、マルス達を取り囲んでいるのは、只のワームだけでは無い。
ワームより強力な、ホーンワームやギガントワーム、アシッドワーム等もいるのだ。
簡単に逃げ切れる訳が無い。
他のモンスターに手間取っている内に、魔王デスワームの餌食になってしまうだろう。
強敵から逃げるのにも、それなりに実力がないと逃げ切れるものではない。
発言した教官も、勿論そのことは理解しているが、魔王デスワームの威圧感に当てられて、逃げたい気持ちでいっぱいいっぱいになっていたのだ。
「マルス、転移魔法で一気にここから離脱出来ないか?」
クレイは、マルスの側に近付くと、魔王デスワームに聞かれない様に、小声で話しかける。
「あの魔王が、転移魔法を使う隙を与えてくれるかどうかだな。一箇所に纏まっているところを攻撃されたら終わりだろうよ。それに、まだ周りにいるモンスターも多過ぎる。」
自分だけ短距離を転移するなら、殆ど時間を掛けないで発動出来るが、他の人を連れての転移魔法は、集中力や発動までの時間が掛かってしまうのだ。
「……そうか。」
「兎に角、魔王デスワームを相手にしつつ、周りのモンスターを削っていこう。」
「それしか無いか。」
クレイは、魔王と戦うしか道は無いと分かると、表情を引き締める。
「みんな聞いてくれ! ここから逃げるにしても数を減らさなければ逃げるに逃げれない! 協力して戦うのが一番生き残る可能性が高い! 俺、オグマさん、ディアナさん、イリスで魔王をやる! クレイは、フレイヤとミネルヴァと協力して周りのモンスターを倒してくれ。先生方と先輩方も周りのモンスターをお願いします。エイル先生は、みんなへの支援魔法と回復に専念して下さい。」
マルスは、迅速に配置を考えて全員に伝える。
「やるしか無いのか。」
「ここで死んでたまるかよ!」
「俺は生きて帰って、あの子に告白するんだ!」
「いや、それは死ぬフラグだから言うなよ!」
マルスの言葉で、冷静さを取り戻した一同は、マルスの指示に従って、行動を開始する。
「俺様を倒せると思っているのか? 馬鹿な奴らだ。」
魔王デスワームは、マルス達の行動を嘲笑う。
「倒してみせるさ! 【支援魔法:超越した身体】!」
マルスは自分だけでなく、オグマ、ディアナ、イリスへと支援魔法を施す。
「援護します。 【弓技:爆発矢】!」
ディアナは、相手に的を絞らせない為に、動き回りながら魔王デスワームへと矢を放つ。
「動きを止めます! 【氷魔法:氷柱】!」
地面から複数の氷柱が出現し、魔王デスワームは地面から伸びる氷柱を回避するが、動きが制限される。
イリスの氷柱によって、動きが鈍った魔王デスワームの身体に、ディアナの爆発矢が命中し、着弾と共にディアナの矢が爆発を起こす。
「もらった! 【剣技:豪破烈斬】!」
動きの鈍った魔王デスワームの太く長い胴体に、オグマの大剣が振り下ろされた。
オグマ最高の一撃は、魔王デスワームの胴体を両断するどころか、少しの傷を付けるだけに終わってしまう。
「何だと!?」
オグマは、自分の最高の技が、この程度のダメージしか与えられていないことに驚愕する。
ましてや、マルスの支援魔法を受けていて、これである。
「倒れるまで攻撃するだけです! 【力の剣:建御雷神】!」
マルス最大の攻撃力を誇る一撃も、オグマと同程度しかダメージを与えられなかった。
(くそっ!? 硬すぎだろ!)
マルスは、強化状態の自分の技が通用していないことに驚愕した。
「攻撃ってのは、こうやるんだよ! 【火竜の尾】!」
魔王デスワームは、自身の尾に炎を纏わせて、近くにいたマルスとオグマを薙ぎ払う。
「くっ!?」
「がっ!?」
マルスとオグマは、咄嗟に剣を構えて火竜の尾を防ぐが、あまりの威力に弾き飛ばされてしまう。
魔王デスワームが、超巨体に似合わない速度を見せて、マルス達へと追撃に迫る。
「させないわ! 【弓技:閃光矢】!」
ディアナの放った矢が、魔王デスワームの目の前で激しく光を放ち、魔王デスワームの目を眩ませる。
「ぐあぁーー、目が目が!?」
魔王デスワームは、突然視界を奪われた為、超巨大な身体を、クネクネとうねらせて暴れ出す。
「イリス! 地獄の炎だ! 【支援魔法:大天使の頭脳】!」
マルスは、超越した身体の強化では、魔王デスワームに攻撃が届かないと判断し、イリスへと最上級支援魔法を施す。
「ええ! 【火魔法:地獄の炎】!」
未だ、視界が戻っていない魔王デスワームへと、イリスの最上級魔法が炸裂する。
「ぎやあぁーー!?」
今度の攻撃は、効果があったようで、魔王デスワームの身体が黒焦げとなり、ピクリとも動かなくなる。
「やったのか!?」
オグマは、イリスの強化状態の地獄の炎の凄まじい威力に、興奮していた。
「それを言っちゃダメですよ!?」
マルスがオグマに指摘したと同時に、魔王デスワームの黒焦げの身体から、ボロボロと剥がれ出したのだった。
新たに、ブクマ、評価して下さった方、ありがとうございますm(_ _)m
アクセス数も、最初の一月分で40,000PVとなりました(´⊙ω⊙`)!?
ありがとうございます(^人^)




