魔王との対峙
40話目となりました(^^)!
本日も夜泣きで起こされましたので、この時間の投稿です(( _ _ ))..zzzZZ
マルスの転移魔法により、森の入り口に辿り着いたマルス達。
既に、森の入り口には、多くの生徒達が集まっていた。
皆、何故撤退の合図が上がったのか分からず、混乱している。
マルスは、先ず自分達が遭遇したモンスターについて、エイル先生に伝えようと、エイル先生の下へと向かう。
「マルス君達も撤退出来たのね。良かった。」
「エイル先生にお話があります。」
マルス達は、普段この森にいないはずのワームが襲ってきたこと、それもかなりの数がいたことを伝えた。
「ワームが!? それで撤退の合図を上げたのね。ディアナさん、迅速な判断をしてくれてありがとう。…… 森で、一体何が起きているのかしら。 え?」
エイル先生が森へと目を向けると、丁度上空に打ち上がる1発の炎を目撃する。
1発上空に打ち上げられるのは、応援要請だ。
「エイル先生、俺が救援に向かいます。」
「で、でも。」
エイル先生は、自身の生徒をそんな危険な場所へ行かせることを躊躇ってしまう。
「先生達は、ここに集まっている生徒を引率しないとですよね? 俺が行けば、負傷者の治療も出来るし、転移魔法で直ぐにこの場に戻って来ることが出来ます。」
「大丈夫ですよエイル先生。私達も行きますから。」
イリスの言葉に、クレイ、フレイヤ、ミネルヴァも同意する。
「一人で行くなんて、水臭いこと言うなよ。」
「みんなで行った方が安全です。」
「ワームは気持ち悪いけど、誰かが助けに行かないと。」
(みんなも一緒なら、心強いな。)
「私達も行きます。先生方は、ここにいる生徒をお願いします。」
負傷したノートを、他の者に預けて来たディアナは、マルス達と救援に向かうと申し出る。
「そう言うことなら、俺達も行こう。」
「オグマさん!?」
ディアナだけでなく、オグマのパーティーも救援に向かうと名乗り出た。
(これだけの戦力があれば、よっぽどのことがない限り、問題は起きないだろう。)
「分かりました。ですが、救援には私も向かいます。ここの生徒の誘導には、それ程人員を割かなくても大丈夫そうですし。」
エイル先生は、他の教官に声を掛けて、救援に向かう先生を直ぐに集めた。
マルス達救援部隊は、応援要請が打ち上がった場所を目指して走り出す。
木々の合間を縫って走るマルス達の正面から、ウルフが数匹向かって来る。
「この急いでいる時に!?」
マルスは、走りながら斬り伏せようと思っていたのだが。
ウルフ達は、マルス達に気が付くと、方向を変えて走り去ってしまう。
「あれ?」
(何で向かってこなかったんだろう?)
「アイツらも、ワームから逃げて来たんだろう。」
マルスの疑問に、オグマが答える。
(確かにそうかも知れないな。)
次に遭遇した芋虫型のモンスターも、マルス達に目もくれずに行ってしまう。
「戦闘に時間を取られないですみましたね。」
一々戦っていたら、応援要請を出したグループに辿り着くのが遅くなってしまう。
「アイツらにとっても、ワームは危険な存在ってことだろう。」
オグマの言う通りだと感じたマルスだが。
(だけど、数匹のワーム程度なら、あんな必死に逃げる必要はないんじゃないだろうか?どれだけの数のワームが、この森に入り込んで来てるんだ?)
しばらく進むと、戦闘音が聞こえ始める。
「近いぞ! 周囲の警戒を怠るな!」
オグマの的確な指示を受けながら、突き進み、遂に応援要請を出したと思われるグループの下へと辿り着いたマルス達。
そして、マルスが目にしたのは、地面に倒れる何人もの生徒の姿と、それに向かって口からブレスを吐き出そうとしている超巨大なワームの姿だった。
勿論、超巨大ワームと言うのは、魔王デスワームだ。
(不味い!?)
「【転移魔法:瞬間移動】!」
デスワームの口からブレスが吐き出される前に、マルスはデスワームの前に一瞬で移動する。
「【支援魔法:大天使の頭脳】、【結界魔法:大天使の守護】!」
移動すると同時に、マルスは自身の魔力を強化し、最上級結界魔法を展開する。
マルスの結界展開とほぼ同時に、デスワームの口からブレスが放たれる。
激しい衝撃と轟音が巻き起こり、マルスの結界にも少しだけ亀裂が生じる。
何とか、結界を破壊されずに持ち堪えたマルス。
その間に、イリス達もマルスの側へと駆け寄った。
この場にいるモンスターは、魔王デスワームの他にホーンワーム、ギガントワーム、アシッドワーム、ワームと、相当な数のワームの姿がある。
「ん? 何故生きている?」
デスワームは、自分の火竜の息吹で、全てを焼き尽くしたつもりだったが、デスワームの目の前には、マルス達が立っていた。
「防がせてもらった。」
マルスがデスワームと会話している内に、エイル先生が傷付いた生徒を治療して行く。
「防いだだと? 貴様の様な小童が、俺様のブレスを防いだと言うのか!」
デスワームは、マルスの言葉が信じられず、馬鹿にされたと怒りを露わにする。
そして、デスワームは再び火竜の息吹を再び放つ。
「【結界魔法:大天使の守護】!」
再び強烈な炎が、マルスの展開した結界とぶつかり合う。
「くっ!?」
(強化状態でもかなり厳しい。やっぱりコイツは……魔王で間違いない。)
「マルスが防いでいる内に、攻撃するわよ! 【雷魔法:蒼雷円】!」
「敵の数を減らしましよう。 【弓技:百矢】!」
イリスとディアナの広範囲攻撃により、デスワームを含むワームらに攻撃を繰り出す。
デスワームには、大したダメージを与えることが出来ず、依然としてマルスへと強烈な炎が吐き出されていた。
しかし、周りにいたワームらにはダメージをしっかり与えており、教官やディアナとオグマのパーティーメンバーは、怯んでいるワームを次々と倒して行く。
「【剣技:豪烈斬】!」
「【騎士技:騎士十字斬】!」
オグマとクレイは、ホーンワームへと攻撃を繰り出して仕留めて行く。
その間に、ミネルヴァとフレイヤは、倒れている生徒らを救出し、エイル先生の下へと運び出していた。
「イリス! 奴の攻撃を止めてくれ!」
今回のデスワームの攻撃は、最初に防いだ攻撃よりも長く、威力も上がっている。
その為、マルスは展開している結界が破壊される前に、デスワームを攻撃するよう指示を出す。
「うん! 【雷魔法:上昇する青い稲妻】!」
イリスの雷魔法が、地面から天へと迸り、デスワームにダメージを与える。
「喰らいなさい! 【弓技:不死鳥の矢】!」
ダメ押しとばかりに、ディアナの不死鳥の矢がデスワームに命中する。
ダメージを受けたデスワームは、火竜の息吹を中断した。
身体には、大した傷が見当たらないことから、デスワームの高い防御力が窺える。
「まさか、こんな奴に防がれるとは。だが、俺様、魔王デスワームの力はこんなものではないぞ!」
マルスに攻撃を防がれたことが、不服そうな表情を浮かべるデスワーム。
「嘘!? 魔王!?」
そして、デスワームが自身のことを魔王と言ったことに、イリス達は驚愕する。
ゼウスさんから教えてもらった、魔王デスワームと特徴が似ていたから、まさかとは思ったが、どうやら本物だったようだ。
初めて、魔王と名乗るものと対峙したマルス。
マルス達と、魔王デスワームの戦いが幕を開けたのだった。
誰か、私に回復魔法を掛けてください(つД`)ノ




