表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
読書好きが始めるVRMMO(仮)  作者: 天 トオル
2.迷宮都市(初級ダンジョン編)
50/267

46.中ボス戦

 再びログインした俺は初級ダンジョンの中ボスに挑む準備をしていた。

 何度も初級ダンジョンを往復したおかげでだいぶ資金のほうは余裕がある。

 防具は今のところ変更していない。文豪のローブが優秀なのとピンとくるものが無かったことが大きい。

 武器については鞭の練習をしてみたのだが、思うようにいかなかったので魔法力に補正がある杖に変更した。まだスキルは発現していない。


   木の杖  魔法使いが使う基本的な杖。


 耐久値 100

 ダメージ量 1

魔法力 +5

 重量  1

 

 消耗品を買い、準備を整えたので初級ダンジョンに挑む。

 最初のエリアは夜の湿地帯のようだ。

 ここはヌエの独壇場になる。ヌエが迷彩と夜目を駆使して空中から奇襲し、俺たちが動きが止まった敵をタコ殴りにするだけの簡単なお仕事だ。

 2、3階層は森林と迷宮エリアだったので問題なく通過できた。


 そして4階層は夜の砂漠だった。昼間のようなジリジリした暑さはないが星々の光があるとはいえ、かなり視界が悪い。ただうちにはヌエがいるので辺りを偵察してもらいながら進んでいく。

 砂漠の中から出てくる奴はハーメルの危険察知で対応すれば問題ない。他のプレイヤーは夜の状態を嫌うかもしれないが、脱水症状の可能性がない分俺たちは助かる。


 そしてとうとう5階層への階段を見つける。いよいよ中ボス戦だ。

 なにやら感慨深いものを感じる。俺は今かなりゲームっぽいことをしていると。

 そんなことを考えながら階段を下りていく。


 階段を下りた先には煉瓦造りの大きなホールのような場所があり、その中央にモンスターの姿があった。

 プレイヤーの巨人くらいはありそうな背に筋骨隆々の肉体。そして特徴的なのは頭に生えた2本の角だった。

 オーガ、それがこのモンスターの名前だ。

 ステータスのパターン的にはエラゼムに近いだろう。ただし、エラゼムほどステータスの偏りはないのでそれなりに素早く動ける。


「ハーメルとヌエで攪乱。エラゼムはそのまま前進してオーガに近づいていけ!」


 俺はハーメルたちを追って右往左往しているオーガに向かってバインドをかける。

 オーガが俺に標的を変えてきたのでエラゼムから意識をそらすように立ち回る。

 何度か攻撃をいなしたところでエラゼムの斧がオーガをとらえる。


「グガーーー!」


 直撃こそしなかったもののかなりのダメージを受けたようで、よろけるが何とか踏ん張って耐える。

 俺は隠密のアーツである気殺を使いながら後ろに回り込みさらにバインドをかける。

 そしてハーメルたちにエラゼムが攻撃動作に入るまでの時間稼ぎをしてもらうのだった。


「グ……ガ……」


 しばらくしてオーガが倒れる。中ボスというだけあってかなりの耐久力を誇ったが、動きを封じて攻撃さえさせなければそれほど難しくないようだ。この辺は初級ダンジョンぽくはある。

 オーガがポリゴンとなって消えた後に宝箱が残る。

 中ボスやボスを倒すとドロップ品とは別に宝箱を残す場合がある。そしてドロップ品とは違うがそれぞれのダンジョンにそったアイテムが手に入るというわけだ。

 俺は宝箱を開けてみる。


 初級中間転移珠  初級ダンジョンの入り口でかざすと6階層から挑戦できる。1度使用すると消失する。

 

 これも情報通りだ。これは帰還した後再び挑戦するとき使うもので、中ボス戦後に1度帰還して準備を整え直してから挑戦できるようにするためのものだ。

 1度使えば消えてしまうため、使用した後に帰還したらまた1階層からスタートとなる。

 それほどアイテムを使用していないので6階層だけ見ていくことにした。

 今回はどんなフロアでも対応できるようにアイテムをそろえているので大丈夫なはずだ。

 俺は6階層への階段を下りていく。


 階段を降りた先に待っていたのは森林エリアだった。目新しい階層ではないが出てくるモンスターが少し変わっているはずなので注意しながら進む。


「シャーーーーーー」


 しばらく歩いているとヘビのモンスターにエンカウントした。

 今まで森林エリアでは出てきたことないやつだ。

 ヌエに牽制を頼みつつ、ハーメルには囮になってもらおう。

 確かヘビのモンスターはネズミを見つけると追いかけてくる習性があったはずだ。


「チュウーーーーーーー!」


 今回は不本意ではないのでやる気のある声で鳴く。

 ヌエに牽制されていたヘビはその鳴き声でハーメルの存在に気づき、追いかけ始める。

 レベルアップの影響か全然追いつかれる気配がない。

 十分引き付けたところで俺がバインドをかけエラゼムが止めで戦闘は終了する。

 みんなだいぶレベルアップしてから来たので余裕があるな。

 これならそのまま7階層まで行けそうだが今回はやめておく。

 前回のことを考えると無理に行く必要はないかなと思うわけだ。

 何度かの戦闘後、階段を見つけたので近くにある転送陣で帰還するのだった。


NAME「ウイング」


種族「人族」 種族特性「器用貧乏」

 HP 300 150UP

 MP 800   350UP

筋力 20     

耐久力 30(+28)  10UP

俊敏力 30(+2)  10UP

知力 65  

魔法力 10

戦闘職「テイマー」LV11  7UP

生産職・特殊職「司書」LV11  



NAME「ハーメル」   ウイングの従魔

種族「マッドラット ♂」LV12 7UP 種族特性「泥」

 HP 90  40UP

 MP 150  100UP

筋力 3

耐久力 10  5UP

俊敏力 20 10UP

知力 6

魔法力 7  1UP



NAME「ヌエ」  ウイングの従魔 

種族「ナイトクレイン ♀」LV11 7UP 種族特性「飛行」「夜目」

 HP 140  80UP

 MP 110  20UP

筋力 14   8UP

耐久力 10  6UP

俊敏力 20  10UP

知力 8   1UP

魔法力 7



NAME「エラゼム」 ウイングの従魔

種族「リビングアーマー」LV8 4UP 種族特性「魔法生物」「鈍足」

 HP 100

 MP 50

筋力 35(+2) 10UP

耐久力25    5UP

俊敏力 11(-10) 1UP 

知力 9    4UP

魔法力 15 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
やっとエラゼムのスピード上がったかでも変わらず1のままデメリットデケェなぁ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ